トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツ(前編)

2021.11.25 谷口信輝の新車試乗 納車2年半待ちといわれるほど大人気の、新型「トヨタ・ランドクルーザー」。実力派クロスカントリーのステアリングを握ったレーシングドライバー谷口信輝は、オンロードでの走りに何を感じた?

トルクの太さには感心するが

今回、われらが谷口信輝に試乗してもらうのは、トヨタ・ランドクルーザーの「GRスポーツ」グレード(ガソリンエンジン搭載モデル)である。車重が2.5tほどもある巨大なSUVを、谷口は箱根のワインディングロードで存分に走らせたらしく、タイヤは十分に温まって、熱せられたゴムの放つかすかな匂いがあたりに漂っていた。

これだけ攻めることができたのなら、谷口はきっと新型ランドクルーザーを気に入ってくれたに違いない。そう思って話を聞こうとすると、なぜかその表情は少し曇っているような気がした。
「うーん、ちょっとビミョーですね。というか、個人的にはおそらく買わないんじゃないかなと思います」

どうしてそう思ったのか、もう少し詳しく話を聞いてみよう。
「これだけ重いボディーを、この箱根の急坂でもぐいぐいと加速させていくくらい、エンジンのトルクは余裕があります。これは、とてもいいところです。あまりにトルクが太くて、ときにはリアタイヤが空転しかけることもあるくらいなので、『トラクションコントロールを切ったらどうなるんだろう?』という興味からそのスイッチを切ってみたんですが、何回オフにしても、リアタイヤが滑りかけるとすぐシステムが復帰して介入しようとしてくる。これは、ちょっと残念でしたね」

なるほど、そうか。おそらくトヨタは、一般のドライバーが扱うことを前提にこのような設定にしたのだろうが、谷口くらいの腕利きであれば、トラクションコントロールをオフにしたときの挙動を試してみたくなる気持ちもよくわかる。なかなか難しいところだ。

 
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