アウディRS e-tron GT(後編)

2022.05.05 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 「最初に乗ったときとは全然違う」と、驚きの表情を浮かべた谷口信輝。「アウディRS e-tron GT」の設定を変えて試乗したことで、プロの最終的な評価はどのように変化したのか?
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レーシングカーを思わせる

いつものワインディングロードでアウディRS e-tron GTに試乗して、EV特有の加速感を満喫するとともに、アウディらしさが漂うハンドリングや乗り心地を堪能した谷口信輝。続いて彼に、RS e-tron GTのデザインを吟味してもらうことにしよう。
「ぱっと見た感じはいかにもアウディらしいんですが、よくよく見ると、普通のアウディとはだいぶ形を変えてありますね」

さすが谷口、e-tron GTのデザインコンセプトを鋭く見抜いたようである。そのボディーシェイプは、「A7スポーツバック」や「A5スポーツバック」とよく似たクーペスタイルながら、細部の処理はe-tron GTだけのもので、それゆえによりダイナミックかつ未来的な雰囲気を漂わせている。

「リアフェンダー周辺のキャラクターラインとか、エッジが効いていてかなりかっこいいですね」と谷口。
「しかも、リアフェンダー自体が大きく膨らんでいて、すごい迫力を放っている。なんか、すごいですね」

続いてフロントフェンダー付近に移動した谷口は、フェンダーパネルの後半部分とフロントドアの間に大きな段差があって、タイヤハウス内で起きた乱流がその段差から吐き出される構造となっていることに気づいたようだ。
「こういうところとか、ルーフがカーボン製になっているところとか、いろいろとレーシングカーっぽいですよね。それと、全体的に低くシュッとしていて、シルエットクイズで見たらかなりかっこいいと思いますよ」

谷口が「シルエットクイズにしたら」と言ったのは、色やディテールを覆い隠して見たときのことを意味していて、つまり基本的なプロポーションやボディーシェイプを高く評価していると考えていただければいいだろう。
「それにしても、このクルマ、タイヤとフェンダーの間のすき間が大きすぎませんか? これでちゃんと車高が下がっているのかなあ……」

 
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