Winter has come! | タイヤチェーン
選ばれるには理由がある 2022.12.14 Gear Up! 2023 Winter クルマの冬支度とはいっても、誰もがスタッドレスタイヤを必要とするとは限らない。降雪は年に数度という地域に住む人であれば、トランクにタイヤチェーンを忍ばせておくという手もありだろう。カーメイトと中発販売の最新アイテムの仕上がりをリポート。カーメイト | バイアスロン・クイックイージー
定番ゆえの安心感
1985年の発売以来、累計350万セットを出荷し、日本で最も売れている(メーカー調べ)非金属チェーンが、カーメイトのバイアスロンシリーズだ。ジャッキアップ不要で取り付けられる便利さと、108本の超硬スパイクによる優れたグリップ性能、1000kmの耐久走行距離を誇る高性能ポリウレタンエラストマーの採用などにより、圧倒的な支持を集める冬の定番商品だ。
その性能の高さは、一般財団法人日本自動車交通安全用品協会(JASAA)による厳しい安全性能基準をクリアすることからも明らか。そして、優れた耐久性と性能を示すべく、カーメイトでは現行モデルのバイアスロン・クイックイージーに3年保証を付与。同社の品質と性能への自信が業界初の試みに表れている。いっぽう、人気商品だけに、ネット通販などでは類似品の販売が報告されている。本来の性能を発揮できるのは正規品だけであり、信頼できるショップや通販サイトで購入したい。
バイアスロン・クイックイージーの人気の秘密が、ジャッキアップや、クルマを動かすことなく、タイヤへの装着が可能なこと。さらにスムーズな装着が可能な「クイックロック」で3カ所を締め付ける方式を採用している。ロックを操作するための「EASYハンドル」は締め付ける力が伝わりやすいよう、握りの部分を球状とした。クイック+イージーの「クイックイージー」こそ、簡単装着の要である。
もちろんその優れた氷雪性能も、バイアスロン・クイックイージーが選ばれる理由のひとつだ。独自のトレッドパターンが前後左右に最適なグリップをもたらすとともに、直径5mmのマカロニ型スパイクピンを両輪合わせて108本搭載することで、アイスバーンでの強力なグリップを確保するのだ。
トレッド素材には、高性能ポリウレタンエラストマーを採用し、低温での柔軟性を確保しながら、切れにくさを実現。マカロニ型スパイクピンには耐久性に優れた超硬材を使用。1000kmの耐久走行距離と5年の耐久年数を誇っている。万一トレッド部分が切断した場合には、トレッド交換による部分修理が可能というのもうれしく、性能、品質、耐久性で選べば、バイアスロン・クイックイージーにたどり着くはずだ。
(文=生方 聡)
お問い合わせ:カーメイト
03-5926-1212
中発販売 | オートソック
布チェーンのパイオニアこそ頼れる味方
年に数回しか雪が降らないという地域では、サマータイヤのまま冬を過ごすという人が少なくない。そんなドライバーにとって悩ましいのが突然の雪の予報。慌ててタイヤチェーンを購入したり、あるいは思い切ってスタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤに履き替えたりといった苦い経験を持つのは私だけではないはずだ。
そうならないように、あらかじめ用意しておきたいのが、布製のタイヤ滑り止め。装着が簡単なうえに、重さが約1kgと大変軽くコンパクトに収納できるので、常時トランクに積んでおいても邪魔にならない便利な冬用アイテムである。
今回紹介するオートソックは、ノルウェー生まれの布製タイヤ滑り止め。世界60カ国以上で販売され、日本の自動車メーカーを含む多くのブランドが純正アクセサリーとして採用する安心の商品である。
オートソックが選ばれる理由は、上記のとおり邪魔にならず常時トランクに積んでおける便利さがある点もさることながら、圧雪路で高いグリップ力を発揮するところも見逃せないポイント。一般的な金属製タイヤチェーンや、ウレタンやゴムに金属を組み合わせたタイヤチェーンに比べて効果が劣るのではないかと思うかもしれないが、事実は異なる。氷雪路でタイヤが滑るのは、タイヤと路面のあいだに水の膜が生じるため。これを取り除けばタイヤのグリップは回復する。オートソックをタイヤに装着すれば、路面とコンタクトする部分の繊維が水の膜を吸収。さらに、細かくけばだったオートソック表面の繊維が、路面との摩擦を増やすことで、高いグリップを生み出すのだ。
ジャッキアップせずに、簡単に装着できるのも人気の秘密だ。オートソックは、前2輪、または後2輪の駆動輪(4WD車は車両の取扱説明書に従うこと)に装着する。タイヤの上からオートソックをかぶせて、徐々に下のほうに広げ、その後、タイヤを半回転させ、残りの部分をタイヤにかぶせれば完了だ。消耗状態によって繰り返しの使用もでき、金属チェーンと違ってさびの心配がないことや、フロント生地(タイヤ側面部分)が巻き込み防止や遠心力による膨らみ防止設計となっており、ドライバーにとって安心して使用できるのがうれしいところである。
タイヤハウスの狭いクルマや輸入車、軽自動車にも対応。国土交通省のチェーン規制に対応するのも見逃せないところで、本格的な雪の季節を前に、あらかじめ手に入れておきたいアイテムである。
(文=生方 聡)
お問い合わせ:中発販売
052-614-3653

生方 聡
モータージャーナリスト。1964年生まれ。大学卒業後、外資系IT企業に就職したが、クルマに携わる仕事に就く夢が諦めきれず、1992年から『CAR GRAPHIC』記者として、あたらしいキャリアをスタート。現在はフリーのライターとして試乗記やレースリポートなどを寄稿。愛車は「フォルクスワーゲンID.4」。
-
Gear up! Recommends | 文化シヤッター シャルティエ 2022.12.14 文化シヤッターの新製品「シャルティエ」はクルマ1台分の間口に特化したビルトインガレージ向けの高機能型シャッターだ。スマートライフに向けて備わった3つの特徴を紹介する。
-
Gear up! Recommends | KTC ネプロス neXT Walnut ツールセット 2022.12.14 ガレージツールにこだわるのなら、収納にもこだわりたい。KTCの最高級ブランドであるネプロスがリリースしたのは、ウォールナット製チェスト付きのツールセットだ。ガレージで過ごす時間をより豊かにしたいあなたにおすすめしたい。
-
Gear Up! Selection | Philips「Pocket」&「Flood」 2022.12.14 工具とともにカーメンテナンスで欠かせないのがライトではないだろうか。いかに立派なガレージであっても、エンジンルームや車室内の整備ではコンパクトで扱いやすく、それでいて明るく照らしてくれるライトが欲しい。フィリップスの作業用LEDライトはそんな声に応える、頼れるアイテムだ。
-
Wheel Catalog 2022.12.14 クルマ好きにとってホイールはまず注目したいチューニングのポイントであり、ドレスアップアイテムでもある。ENKEIとMOMO、RAYS、WORKの、いずれもこだわりが詰まった最新モデルを紹介する。
-
Winter has come! | オールシーズンタイヤ/スタッドレスタイヤ 2022.12.14 日本には四季があり、冬には冬ならではのカーライフが楽しめる。早めに冬支度を済ませて、イベント盛りだくさんのシーズンに備えたいところだ。グッドイヤーとコンチネンタルタイヤ、トーヨータイヤ、横浜ゴムの最新冬タイヤを紹介する。
-
NEW
第855回:タフ&ラグジュアリーを体現 「ディフェンダー」が集う“非日常”の週末
2025.11.26エディターから一言「ディフェンダー」のオーナーとファンが集う祭典「DESTINATION DEFENDER」。非日常的なオフロード走行体験や、オーナー同士の絆を深めるアクティビティーなど、ブランドの哲学「タフ&ラグジュアリー」を体現したイベントを報告する。 -
NEW
「スバルBRZ STI SportタイプRA」登場 500万円~の価格妥当性を探る
2025.11.26デイリーコラム300台限定で販売される「スバルBRZ STI SportタイプRA」はベースモデルよりも120万円ほど高く、お値段は約500万円にも達する。もちろん数多くのチューニングの対価なわけだが、絶対的にはかなりの高額車へと進化している。果たしてその価格は妥当なのだろうか。 -
NEW
「AOG湘南里帰りミーティング2025」の会場より
2025.11.26画像・写真「AOG湘南里帰りミーティング2025」の様子を写真でリポート。「AUTECH」仕様の新型「日産エルグランド」のデザイン公開など、サプライズも用意されていたイベントの様子を、会場を飾ったNISMOやAUTECHのクルマとともに紹介する。 -
NEW
第93回:ジャパンモビリティショー大総括!(その2) ―激論! 2025年の最優秀コンセプトカーはどれだ?―
2025.11.26カーデザイン曼荼羅盛況に終わった「ジャパンモビリティショー2025」を、デザイン視点で大総括! 会場を彩った百花繚乱のショーカーのなかで、「カーデザイン曼荼羅」の面々が思うイチオシの一台はどれか? 各メンバーの“推しグルマ”が、机上で激突する! -
NEW
ポルシェ911タルガ4 GTS(4WD/8AT)【試乗記】
2025.11.26試乗記「ポルシェ911」に求められるのは速さだけではない。リアエンジンと水平対向6気筒エンジンが織りなす独特の運転感覚が、人々を引きつけてやまないのだ。ハイブリッド化された「GTS」は、この味わいの面も満たせているのだろうか。「タルガ4」で検証した。 -
ロイヤルエンフィールド・ハンター350(5MT)【レビュー】
2025.11.25試乗記インドの巨人、ロイヤルエンフィールドの中型ロードスポーツ「ハンター350」に試乗。足まわりにドライブトレイン、インターフェイス類……と、各所に改良が加えられた王道のネイキッドは、ベーシックでありながら上質さも感じさせる一台に進化を遂げていた。












