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Winter has come! | オールシーズンタイヤ/スタッドレスタイヤ

最新のウインタータイヤ5選 2022.12.14 Gear Up! 2023 Winter 生方 聡 日本には四季があり、冬には冬ならではのカーライフが楽しめる。早めに冬支度を済ませて、イベント盛りだくさんのシーズンに備えたいところだ。グッドイヤーとコンチネンタルタイヤ、トーヨータイヤ、横浜ゴムの最新冬タイヤを紹介する。

【All Season Tire】

グッドイヤー
ベクターフォーシーズンズ ジェンスリー&ジェンスリーSUV

快適性が増した“プレミアム”オールシーズンタイヤ

サマータイヤと同等のドライ、ウエット性能を持ちながら、突然の雪でも走行できるオールシーズンタイヤ。一年を通じて使用が可能なため、冬の前後でタイヤの履き替えが不要であることや、外したサマータイヤの保管場所が要らないといった便利さも手伝って、年に数回しか雪が降らないエリアでの人気が急上昇中だ。

このブームを巻き起こしたのが、2016年に登場したベクターフォーシーズンズ ハイブリッドだ。その最新版のベクターフォーシーズンズ ジェンスリーが2022年7月に日本でも発売になった。

ジェンスリーは「Generation 3」、すなわち第3世代を意味し、第1世代のベクターフォーシーズンズ ハイブリッドから一気に2世代も進化。それだけに性能向上は著しく、スノー性能やドライ/ウエット性能のレベルアップに加えて、静粛性や乗り心地が大きく改善されている。

ベクターフォーシーズンズといえば、V字型のトレッドパターンが特徴的だ。最新世代のベクターフォーシーズンズ ジェンスリーでは、センターに向かって溝を狭めた新しいVシェイプトレッドを採用。これにより、雪道でのグリップを高めながら、パターンノイズ/ロードノイズを大きく低減することに成功したという。トレッド中央部には大型のサイプを配置することで雪道でのグリップ性能を向上(スノーグリップテクノロジー)。ウエット性能については、底にいくほど溝の幅が広くなるブロックのデザインにより、タイヤが摩耗しても高い排水性を確保している(アクアコントロールテクノロジー)。さらに、タイヤの変形を抑え、優れたハンドリング性能を実現する高剛性トレッドや、新コンパウンドの採用により耐摩耗性を向上させるなど、その進化はとどまるところを知らない。

ベクターフォーシーズンズ ジェンスリーには乗用車向けに加えて、乗用車向けと同じトレッドパターンを採用しながら、より剛性を高めたSUV向けのベクターフォーシーズンズ ジェンスリーSUVを用意。進化したベクターフォーシーズンズ ジェンスリーがこの冬のドライブを安心、快適なものにしてくれるはずだ。

(文=生方 聡)

問い合わせ:日本グッドイヤー
www.goodyear.co.jp

【Studless Tire】

コンチネンタル
バイキング・コンタクト 7

新トレッドパターンでコントロール性を向上

冬のさまざまな路面状況に対応するため、新しいコンセプトのトレッドパターンやコンパウンドを採用するのがコンチネンタルタイヤのバイキング・コンタクト 7だ。

最も特徴的なのがトレッドパターン。スタッドレスタイヤとしては珍しい左右対称、回転方向指定のトレッドパターンを採用している。V字デザインと横方向の溝により、水やシャーベット状の雪をパターンの中央部から一気に排出。いっぽう、溝の内部に補強を施した「S-Iジョイント・コンポーネント」がブロックの安定性を高め、柔軟さを保ちながら、ドライ路面でのハンドリング性能を向上させる。

高い雪上性能を実現するのがブロックに設けられた「バリアス・3Dサイプ」。これにより雪上でのブレーキとトラクション性能を強化。いっぽう、外側のブロックに「エフェクティブ・アイスエッジ」を施すことで、氷上性能を高めている。

コンパウンドには、分散性の高い「アクティブ・グリップ・シリカ」を配合することでウエット路面でのグリップを向上。さらに低温時の柔軟性をもたらす菜種(なたね)オイルを配合した「ノルディック・コンパウンド」により優れたグリップ力を発揮する。降雪地域、非降雪地域を問わず、幅広いユーザーにおすすめできるスタッドレスタイヤである。

(文=生方 聡)

お問い合わせ:コンチネンタルタイヤ・ジャパン
0120-530-009

 
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14~20インチまで、幅広いサイズのラインナップを用意する。
14~20インチまで、幅広いサイズのラインナップを用意する。拡大

トーヨータイヤ
オブザーブW/T-R

深雪にも強いSUV専用スタッドレス

トーヨータイヤのスタッドレスタイヤであるオブザーブには、車両タイプによりさまざまな製品が用意されているが、このオブザーブW/T-Rは、荒れた氷雪路や雪深い路面での走破性にこだわったSUV専用のスタッドレスタイヤだ。

一番の特徴が、オフロードタイヤをほうふつとさせる大型のサイドブロック。同社のスタッドレスタイヤとしては初採用で、深雪路面で雪をつかむことでトラクション性を高める効果がある。SUVの頼もしさを際立たせるデザインにも注目だ。

トレッドパターンにも、冬の厳しい路面状況に対応する工夫が詰め込まれている。オブザーブW/T-Rでは、一般的なスタッドレスタイヤに比べて大型のブロックが配置されるが、これにより荒れた路面でのブロック損傷を防いでいる。ショルダーブロックの外側に段差を設けているのは雪上でのトラクションを高めるため。さらに、ブロック間のスリットを幅広くとることにより排雪性を高め深雪の走破性やトラクション性能を向上させている。いっぽう、一般的なアイス路面や圧雪路に対しては、剛性を高めたセンターリブや、センターリブに設けたより深いサイプ、360度の全方向にエッジ効果を発揮するスパイラルエッジサイプが効果的だ。

サイズは、LT265/70R17 112/109Q、LT285/70R17 116/113Q、185/85 R16 105/103N LTの3つを設定。冬でもオフロード走行を楽しむ人には見逃せない存在である。

(文=生方 聡)

お問い合わせ:トーヨータイヤ
0800-3001456

 
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サイズは185/85R16~LT285/70R17の3種類が設定される。
サイズは185/85R16~LT285/70R17の3種類が設定される。拡大

横浜ゴム
アイスガードセブン

氷雪性能向上への強いこだわりを形に

降雪地域のユーザーにとって、スタッドレスタイヤは高い雪上性能を持つのは当たり前。凍結路面でしっかり止まり、曲がり、発進する性能を重視している。これに応えるべく、横浜ゴムのスタッドレスタイヤ「アイスガード」は、その名のとおり、氷上性能の追求にこだわってきた。その最新世代が、1985年に発売された「ガーデックス」から数えて7代目のアイスガードセブンである。

アイスガードセブンは、「氷に効く=氷上性能」をさらに向上させ、同社のスタッドレスタイヤ史上最高の氷上性能を実現するとともに、氷上性能と相反する「雪に効く=雪上性能」も一段とレベルアップ。そのうえ、高い「永く効く=性能持続性」を兼ね備えているという。その実現のため、アイスガードセブンでは接地面積を最大化させることで氷上性能を向上させながら、溝エッジ量の最大化により雪上性能をレベルアップさせている。

これを実現するのがアイスガードセブンが採用する新開発のトレッドパターン。アイスガードセブンの左右非対称パターンは、イン側に「パワーコンタクトリブEX」と呼ばれる幅広のリブ、センター部に「マルチベルトブロックEX」という縦長のベルトブロック、そしてアウト側に「コレクティブビッグブロックEX」といわれる互いに支えあう大型のブロックを配置することで走行時の接地面積を最大化。これと同時にエッジ量も大幅に増大。イン側には傾斜の異なる横溝(マルチダイアゴナルグルーブ)、センター部とアウト側にはジグザグに刻まれた縦溝(トリプルライトニンググルーブ)を配置している。

さらに、新開発の「ウルトラ吸水ゴム」が、氷上で滑る原因となる水膜を瞬時に吸水し、さらに「ホワイトポリマーII」を新採用することで氷への密着度を高めている。加えて、「オレンジオイルS」により、ゴムのしなやかさが永く続き、タイヤの劣化を防いでいる。

こうした取り組みより、アイスガードセブンは従来品に比べて氷上で14%、雪上で3%の性能向上を達成しながら、従来品と同等の性能持続性、転がり抵抗、ウエット性能、静粛性、ドライ性能、耐摩耗性を確保。安心のウインター性能が長続きするアイスガードセブンである。

(文=生方 聡)

お問い合わせ:横浜ゴム
0120-667-520

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軽自動車/コンパクトカー向けの145/80R13 75Qからラグジュアリーモデル等に対応する265/35R21 101Qまでの全111種類という豊富なサイズを取りそろえている。
軽自動車/コンパクトカー向けの145/80R13 75Qからラグジュアリーモデル等に対応する265/35R21 101Qまでの全111種類という豊富なサイズを取りそろえている。拡大
 
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トレッドは同社のスタッドレス史上最大の接地面積と溝エッジ量を実現。専用コンパウンドのウルトラ吸水ゴムの採用などで全方位の性能向上が図られている。
トレッドは同社のスタッドレス史上最大の接地面積と溝エッジ量を実現。専用コンパウンドのウルトラ吸水ゴムの採用などで全方位の性能向上が図られている。拡大
 
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生方 聡

生方 聡

モータージャーナリスト。1964年生まれ。大学卒業後、外資系IT企業に就職したが、クルマに携わる仕事に就く夢が諦めきれず、1992年から『CAR GRAPHIC』記者として、あたらしいキャリアをスタート。現在はフリーのライターとして試乗記やレースレポートなどを寄稿。愛車は「フォルクスワーゲンID.4」。

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