【F1 2023】第9戦カナダGP続報:フェルスタッペン、セナに並ぶ記録でレッドブルに100勝目をプレゼント

2023.06.19 自動車ニュース bg
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F1第9戦カナダGPを制したレッドブルのマックス・フェルスタッペン(写真右から2番目)、2位に入ったアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ(同左端)、3位でレースを終えたメルセデスのルイス・ハミルトン(同右端)。レッドブル100勝目ということで、同チームのチーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイ(同左から2番目)もポディウムにあがった。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
F1第9戦カナダGPを制したレッドブルのマックス・フェルスタッペン(写真右から2番目)、2位に入ったアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ(同左端)、3位でレースを終えたメルセデスのルイス・ハミルトン(同右端)。レッドブル100勝目ということで、同チームのチーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイ(同左から2番目)もポディウムにあがった。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)拡大

2023年6月18日(現地時間)、カナダはモントリオールのサーキット・ジル・ビルヌーブで行われたF1世界選手権第9戦カナダGP。レッドブル&マックス・フェルスタッペンが完勝する一方で、アストンマーティンとメルセデスがしのぎを削った。

ポールポジションからスタートでトップを守ったフェルスタッペン(写真先頭)。3番グリッドのハミルトンの蹴り出しがよく2番手に続き、アロンソは3位に後退した。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
ポールポジションからスタートでトップを守ったフェルスタッペン(写真先頭)。3番グリッドのハミルトンの蹴り出しがよく2番手に続き、アロンソは3位に後退した。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)拡大
レッドブルのフェルスタッペン(写真)が4連勝、今季6勝目を飾った。初日こそバンピーな路面と高めの縁石に苦しむも、雨の予選では確実な走りで3戦連続ポールポジションを獲得。通算では25回目を数え、ニキ・ラウダとネルソン・ピケを抜き歴代11位、ミカ・ハッキネンの記録にあと1つと迫るところまできた。レースでは、特にハードタイヤの熱入れに苦労したとはいうものの、危なげない走りで全周リードし完勝。通算41勝目はアイルトン・セナの勝利数に並ぶ歴代5位の記録となった。一方、チームメイトでフェルスタッペンに次ぐドライバーズランキング2位のセルジオ・ペレスは、予選Q2でインターミディエイトタイヤからドライに履き替えるタイミングを逸し、3戦連続で予選Q3進出ならず。12番グリッドから6位まで挽回しゴール。フェルスタッペンとのポイント差は69点にまで拡大した。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブルのフェルスタッペン(写真)が4連勝、今季6勝目を飾った。初日こそバンピーな路面と高めの縁石に苦しむも、雨の予選では確実な走りで3戦連続ポールポジションを獲得。通算では25回目を数え、ニキ・ラウダとネルソン・ピケを抜き歴代11位、ミカ・ハッキネンの記録にあと1つと迫るところまできた。レースでは、特にハードタイヤの熱入れに苦労したとはいうものの、危なげない走りで全周リードし完勝。通算41勝目はアイルトン・セナの勝利数に並ぶ歴代5位の記録となった。一方、チームメイトでフェルスタッペンに次ぐドライバーズランキング2位のセルジオ・ペレスは、予選Q2でインターミディエイトタイヤからドライに履き替えるタイミングを逸し、3戦連続で予選Q3進出ならず。12番グリッドから6位まで挽回しゴール。フェルスタッペンとのポイント差は69点にまで拡大した。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)拡大

メルセデス対アストンマーティン、第2勢力の戦い

空前のF1人気を背景に、マイアミGP、アメリカGP、ラスベガスGPと年間3レースも開催されるようになったアメリカだが、同じ北米で行われるカナダGPも長年愛されてきたレースである。1967年にモスポート・パークで初開催、1978年にモントリオールへと舞台を移してからは、アメリカGPが途絶えた1990年代を含めほぼ毎年のように開催されており、今年で52回目を数える。現行の契約も2029年まで残っており、F1カレンダーになくてはならないGPとして根付いている。

カナダの英雄ジル・ビルヌーブの名を冠した、セントローレンス川の人工島につくられた半公道のサーキットは、ストレートをヘアピンとシケインでつないだストップ・ゴーの特徴を有し、特にブレーキングと加速にたけたドライバーやマシンが強さを発揮することで知られる。

ここを得意とするのは、ミハエル・シューマッハーと並び最多7勝を誇り、デビューイヤーの2007年にはここで初ポール&初優勝を飾ったルイス・ハミルトンである。前戦スペインGPでは、大幅にアップデートされたマシンで2-3フィニッシュを遂げ復活ののろしを上げたメルセデス。今シーズン序盤は“伏兵”アストンマーティンの後塵(こうじん)を拝してきたものの、スペインでのダブル表彰台でコンストラクターズランキング2位にまで躍進しただけに、その勢いのままカナダでも表彰台を目指したいところだった。

今季唯一のカナダ人ドライバーであるランス・ストロールにも期待がかかった。同じアストンマーティンには5回ポディウムにのぼるフェルナンド・アロンソがいる一方、最高4位、ノーポイント3回と地味な結果しか残せていないストロール。2冠王者アロンソを倒すのは楽ではないが、常に上位につけコンスタントにポイントを稼いでいかないと、メルセデスほかライバルとの総力戦には勝てない。

コースのみならず開発競争にも後れをとりたくないアストンマーティンは、カナダにアグレッシブな改良を加えた「AMR23」を持ち込んだ。レッドブル全勝が続いてきた2023年シーズンは3分の1を終えようとしていたが、一強に食らいつかんとする第2勢力同士の争いは熱をおびてきた。

2位でゴールしたアロンソ(写真)。アストンマーティンは「AMR23」に大幅アップデートを施しカナダに持ち込んだ。サイドポッドとフロアという重要な空力部分を改良したマシンを駆り、アロンソは雨の予選で3番手、ニコ・ヒュルケンベルグの降格ペナルティーによりフロントローを獲得。スタートではハミルトンに抜かれ3位となるも、レース序盤のうちに2位奪還に成功した。「70周のレースを予選のアタックラップのように走った」と、ハミルトンとの攻防の模様を語っていたのが印象的だった。母国GPを迎えたチームメイトのランス・ストロールは、予選Q2でスピン、その後も自信を持ってアタックできず13番手タイム。その後他車を邪魔したとして3グリッド降格となり16番グリッドからスタート。しかしレースではしぶとい走りを見せ、9位入賞を果たしている。(Photo=Aston Martin)
2位でゴールしたアロンソ(写真)。アストンマーティンは「AMR23」に大幅アップデートを施しカナダに持ち込んだ。サイドポッドとフロアという重要な空力部分を改良したマシンを駆り、アロンソは雨の予選で3番手、ニコ・ヒュルケンベルグの降格ペナルティーによりフロントローを獲得。スタートではハミルトンに抜かれ3位となるも、レース序盤のうちに2位奪還に成功した。「70周のレースを予選のアタックラップのように走った」と、ハミルトンとの攻防の模様を語っていたのが印象的だった。母国GPを迎えたチームメイトのランス・ストロールは、予選Q2でスピン、その後も自信を持ってアタックできず13番手タイム。その後他車を邪魔したとして3グリッド降格となり16番グリッドからスタート。しかしレースではしぶとい走りを見せ、9位入賞を果たしている。(Photo=Aston Martin)拡大

雨の予選、フェルスタッペンが3戦連続ポール

雨絡みの予選は、最初のQ1でこそ小康状態を保っていた空模様が、Q2途中から雨脚が強まるという難しいコンディションのなか行われ、コース状況に翻弄(ほんろう)されたドライバーと、逆に味方につけたものとの違いがグリッド順位に反映された。

トップ10グリッドを決めるQ3は、マクラーレンのオスカー・ピアストリがウォールにヒットしたことで赤旗中断。再開後は既に天候が悪化しており、セッション冒頭の数分のうちにしっかりとタイムを出していたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが3戦連続、今季5回目、通算25回目のポールポジション獲得に成功した。

2番手は、ハースのニコ・ヒュルケンベルグという番狂わせが起きたものの、赤旗で減速しなかった違反により3グリッド降格ペナルティーを受け5番グリッドにダウン。アストンマーティンのアロンソがフロントローにつき、3位ルイス・ハミルトン、4位ジョージ・ラッセルとメルセデス勢が後ろに並んだ。

アルピーヌのエステバン・オコン6位、マクラーレンのランド・ノリスは7位。フェラーリのカルロス・サインツJr.は8位だったものの他車を邪魔したとして3グリッド降格となり、マクラーレンのピアストリ、健闘したウィリアムズのアレクサンダー・アルボン、そしてフェラーリのシャルル・ルクレールがトップ10内からスタートすることとなった。

メルセデスのハミルトン(写真)は3位表彰台を獲得。予選ではウエットコンディションでタイヤに十分な熱を入れるのに苦労するも、Q3で最も状況が良かった序盤の数分間にしっかりとタイムを出したことで4番手、ニコ・ヒュルケンベルグの降格ペナルティーで3番グリッドからスタート。蹴り出しよく2位を奪うも、アロンソに抜き返され3位でフィニッシュした。低速コーナーを不得意とするメルセデスで善戦したことに手応えを感じるも、「アストンマーティンのほうが上手だった」と、レッドブルに次ぐ第2勢力同士の激しい争いにいることを表すコメントを残した。僚友ジョージ・ラッセルは4番手スタートからウォールにしたたかにヒット、タイヤを交換しただけでしばし周回するも結局リタイアしている。(Photo=Mercedes)
メルセデスのハミルトン(写真)は3位表彰台を獲得。予選ではウエットコンディションでタイヤに十分な熱を入れるのに苦労するも、Q3で最も状況が良かった序盤の数分間にしっかりとタイムを出したことで4番手、ニコ・ヒュルケンベルグの降格ペナルティーで3番グリッドからスタート。蹴り出しよく2位を奪うも、アロンソに抜き返され3位でフィニッシュした。低速コーナーを不得意とするメルセデスで善戦したことに手応えを感じるも、「アストンマーティンのほうが上手だった」と、レッドブルに次ぐ第2勢力同士の激しい争いにいることを表すコメントを残した。僚友ジョージ・ラッセルは4番手スタートからウォールにしたたかにヒット、タイヤを交換しただけでしばし周回するも結局リタイアしている。(Photo=Mercedes)拡大
フェラーリのシャルル・ルクレール(写真前)4位、カルロス・サインツJr.(同後ろ)は5位でゴール。今季型「SF-23」のパフォーマンスに加え、戦略的判断などチーム運営にも問題が指摘されるスクーデリア。今回も予選Q2でルクレールが「いまなら雨用インターミディエイトタイヤからドライタイヤでアタックできる」と無線で訴えるも、チームは「まずはインターで走れ」と指示し、結果的に機を逸したルクレールはQ2敗退の憂き目に遭うことに。またサインツJr.は予選直前のプラクティスでクラッシュ、Q3では8番手となるも他車の進路妨害により3グリッド降格となり、結果繰り上がったルクレールは10番グリッド、サインツJr.は11番グリッドと中団からのスタートとなった。レースではセーフティーカーのタイミングでタイヤを交換せず4-5に浮上し、そのままチェッカードフラッグ。週末を通じ相変わらず詰めが甘いところはあったが、そのリカバリーとしてはまずまずの結果を残した。(Photo=Ferrari)
フェラーリのシャルル・ルクレール(写真前)4位、カルロス・サインツJr.(同後ろ)は5位でゴール。今季型「SF-23」のパフォーマンスに加え、戦略的判断などチーム運営にも問題が指摘されるスクーデリア。今回も予選Q2でルクレールが「いまなら雨用インターミディエイトタイヤからドライタイヤでアタックできる」と無線で訴えるも、チームは「まずはインターで走れ」と指示し、結果的に機を逸したルクレールはQ2敗退の憂き目に遭うことに。またサインツJr.は予選直前のプラクティスでクラッシュ、Q3では8番手となるも他車の進路妨害により3グリッド降格となり、結果繰り上がったルクレールは10番グリッド、サインツJr.は11番グリッドと中団からのスタートとなった。レースではセーフティーカーのタイミングでタイヤを交換せず4-5に浮上し、そのままチェッカードフラッグ。週末を通じ相変わらず詰めが甘いところはあったが、そのリカバリーとしてはまずまずの結果を残した。(Photo=Ferrari)拡大

ハミルトンとアロンソの2位争い

決勝日はドライコンディション。一周4.3kmというコンパクトなコースを70周するレースは、フェルスタッペンが独走する一方、アロンソとハミルトンによる2位争いに注目が集まった。

スタートでトップをキープしたフェルスタッペンの後ろには、素晴らしい加速で2位に上がったハミルトンが続き、アロンソは3位に転落。4位ラッセル、5位オコン、6位ヒュルケンベルグといった順位でオープニングラップを終えた。

ハミルトンに先を越された3位アロンソだったが、アストンマーティンのエースはメルセデスに引き離されることなく、1秒以下で食らいついていた。さらに4位ラッセルも僅差でトップ3を追いかけていたのだが、12周目にドライビングをミスしウォールにヒット、セーフティーカーを呼び込んでしまった。

これを機に、首位フェルスタッペンをはじめ各車続々とピットへとなだれ込んだ。タイヤをミディアムからハードに交換したのは、1位フェルスタッペン、2位ハミルトン、3位アロンソまで。その後ろ、4位ルクレール、5位サインツJr.、6位セルジオ・ペレスと後方スタートだったドライバーは、このタイミングで交換せずに周回を続けた。予選で失敗したフェラーリ勢は、ここで順位を取り戻し、最終的にポディウム直下の4-5でフィニッシュすることになる。

17周目にレースが再開すると、フェルスタッペンはスタート後と同様に後続を引き離し、2位ハミルトンと3位アロンソは再び接近戦を繰り広げることになる。21周目、最終コーナー手前のストレートでアストンマーティンがメルセデスの横をすり抜け、アロンソが2位の座を奪還することに成功すると、2台のギャップは徐々に開き始めるのだった。

ウィリアムズにとって値千金の7位入賞を果たしたのがアレクサンダー・アルボン(写真前)。雨の予選では的確なタイミングでタイヤを変えたことでQ3に進出し10位。ライバルのグリッド降格ペナルティーで9番手からスタートしたレースでは、おおかたが2ストップしたのに対し1ストップで善戦。ストレートスピードの速さも手伝って、使い古しのタイヤでも後続を見事抑え切った。これでウィリアムズは最下位を抜け出し、7点でコンストラクターズランキング9位に上がった。(Photo=Williams)
ウィリアムズにとって値千金の7位入賞を果たしたのがアレクサンダー・アルボン(写真前)。雨の予選では的確なタイミングでタイヤを変えたことでQ3に進出し10位。ライバルのグリッド降格ペナルティーで9番手からスタートしたレースでは、おおかたが2ストップしたのに対し1ストップで善戦。ストレートスピードの速さも手伝って、使い古しのタイヤでも後続を見事抑え切った。これでウィリアムズは最下位を抜け出し、7点でコンストラクターズランキング9位に上がった。(Photo=Williams)拡大
アルファタウリの角田裕毅(写真)は14位完走。雨の予選でペースが上がらず、角田はQ2まであと一歩、0.016秒差で16番手タイム、他車の進路妨害をとられて3グリッド降格となり19番手スタート。レースでは、1周して早々にタイヤをミディアムからハードに交換、前方に他車がいない状況でポジションを上げる作戦に出た。しかし「セーフティーカーのタイミングまではペースも良かったが、その後は苦しんだ」ことで思うように順位を上げられなかった。チームメイトのニック・デ・ブリースは18番手から繰り上がって17番グリッドからレースに臨み18位完走。今回、ウィリアムズのアルボンが7位入賞を果たしたことで、アルファタウリはコンストラクターズランキング最下位に落ちてしまった。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
アルファタウリの角田裕毅(写真)は14位完走。雨の予選でペースが上がらず、角田はQ2まであと一歩、0.016秒差で16番手タイム、他車の進路妨害をとられて3グリッド降格となり19番手スタート。レースでは、1周して早々にタイヤをミディアムからハードに交換、前方に他車がいない状況でポジションを上げる作戦に出た。しかし「セーフティーカーのタイミングまではペースも良かったが、その後は苦しんだ」ことで思うように順位を上げられなかった。チームメイトのニック・デ・ブリースは18番手から繰り上がって17番グリッドからレースに臨み18位完走。今回、ウィリアムズのアルボンが7位入賞を果たしたことで、アルファタウリはコンストラクターズランキング最下位に落ちてしまった。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)拡大

フェルスタッペン4連勝、レッドブルは記念すべき100勝目

41周目、3位に落ちたハミルトンが2度目のタイヤ交換に踏み切り、ハードからミディアムに交換すると、翌周には2位アロンソもピットに入り、こちらはハードを装着してコースに復帰。43周目にはフェルスタッペンもミディアムタイヤにスイッチした。

これで1位フェルスタッペン、4.5秒間隔を開け2位アロンソ、5.4秒ギャップで3位ハミルトンというトップ3のオーダー。その後ろには既にハードに換装していたフェラーリ勢が並び、4位ルクレール、5位サインツJr.、そして6位にペレスがつけていた。結果的にトップ6の順位はゴールまで変わらなかったが、レース終盤になるとハミルトンがペースを上げ1秒台にまで差を詰めるなど、最後まで第2勢力の争いは続いたのだった。

8戦して6勝、5月のマイアミGPから4連勝と破竹の勢いで勝利を重ねるフェルスタッペン。通算41勝目は、アイルトン・セナの勝利数に並ぶ歴代5位の記録だ。これでドライバーズランキング2位ペレスとの差は69点にまで拡大し、もはや誰も手が届きそうもないほどの大量リードを築いている。

さらにレッドブルは100勝目を飾ったことになり、こちらも5番目に成功したチームとして歴史に名を刻んでいる。加えて開幕から8連勝中であり、次も勝てば2019年のメルセデスを抜く記録、この先4連勝すれば、1988年にマクラーレンが打ち立てた11連勝を抜く計算になる。

こうしてチャンピオンシップを席巻しているフェルスタッペンだが、その後ろでは「全周にわたって予選アタックのように走った」と充足感を漂わせるアロンソと、「マシン開発は正しい方向に向かっている」と自信を深めるハミルトンの激しい攻防があった。レッドブルを除けば、今シーズンはなかなかシビアな戦いが繰り広げられているのである。

次はレッドブルの地元で行われる第10戦オーストリアGP、今季2度目のスプリントウイークだ。決勝は7月2日に行われる。

(文=bg)

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