好きなクルマを月額払いで共同所有 RENDEZ-VOUSが新サービスの提供を開始

2024.06.21 自動車ニュース webCG 編集部
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ランデヴーの共同所有サービスで提供される「フェラーリ365GT4/BB」(写真向かって右)と「デロリアンDMC-12」(同左)。
ランデヴーの共同所有サービスで提供される「フェラーリ365GT4/BB」(写真向かって右)と「デロリアンDMC-12」(同左)。拡大

自動車の共同所有サービスを提供するRENDEZ-VOUS(以下、ランデヴー)は2024年6月21日、利用者の希望に応じて車両を提供する月額制の新サービスを発表。第1次オーナーの募集を開始した。

ランデヴーの浅岡亮太代表取締役CEO。
ランデヴーの浅岡亮太代表取締役CEO。拡大
神奈川県の横浜・羽沢にあるガレージの様子。入場には指紋認証かスマホ認証が必要だ。
神奈川県の横浜・羽沢にあるガレージの様子。入場には指紋認証かスマホ認証が必要だ。拡大
サービスで提供される車両のなかには、浅岡CEOが共同所有するものも(写真右の「ビュイック・リヴィエラ」)。
サービスで提供される車両のなかには、浅岡CEOが共同所有するものも(写真右の「ビュイック・リヴィエラ」)。拡大
こちらの「ランボルギーニ・ディアブロSV」は、1年間、8人で共同所有するケースで月額8.6万円となっている。
こちらの「ランボルギーニ・ディアブロSV」は、1年間、8人で共同所有するケースで月額8.6万円となっている。拡大
より身近なクルマの導入を想定している点も、新サービスの特徴だ。写真は「ホンダ・シティ カブリオレ」。
より身近なクルマの導入を想定している点も、新サービスの特徴だ。写真は「ホンダ・シティ カブリオレ」。拡大
記者会見が行われた2階のラウンジ。内装はランデヴーのメンバーがDIYで施工したという。
記者会見が行われた2階のラウンジ。内装はランデヴーのメンバーがDIYで施工したという。拡大
神奈川県の横浜・羽沢にあるガレージの様子。
神奈川県の横浜・羽沢にあるガレージの様子。拡大
ランデヴーのスタッフ。浅岡CEOを含め、半数がカーシェアリングサービス「Anyca」を提供するDeNAや、メルカリの出身者となっている。
ランデヴーのスタッフ。浅岡CEOを含め、半数がカーシェアリングサービス「Anyca」を提供するDeNAや、メルカリの出身者となっている。拡大

「好きなクルマのある暮らし」をより身近に

ランデヴーは2022年5月に設立されたスタートアップで、これまでは群馬県の車両保管場を拠点に、ヒストリックカーやクラシックカーといった貴重なモデルの共同オーナー所有サービスを提供してきた。

今回発表された新サービスでは、対象車種を希少性の高いモデルから、趣味性の高い車種全般へと拡大。一括払いのみだった支払いに月額制を導入し、神奈川県の横浜・羽沢にガレージを移設するなど、より気軽に「好きなクルマとの好きな暮らし」を楽しめるようサービスを拡張したという。

サービスの流れとしては、まずは利用者がランデヴーのアプリから車種の希望や予算を登録。アプリでのマッチングやサービス管理者による面談を経て、共同オーナー(当人含め2~8人)が決定すると、契約締結とともにランデヴーが希望の車両を仕入れ、共同利用が開始となる。利用期間は基本的には1年だが、延長も可能。そのクルマが気に入った場合は、契約満了後に買い取ることも可能だ。

月々の支払額は車両価格全額ではなく、基本的に「契約期間における車両価値の減少分」となるため、より手ごろな額での車両の共同所有が可能となるという。また車両はいずれも自動車保険(車両保険付き)に入っているため、事故などでクルマの価値が下がった場合も、負担額に影響することはない。

車両が保管されるのは上述の横浜・羽沢にあるガレージで、車両の管理・メンテナンスなどはすべてランデヴーが行うため、サービスの利用者は、趣味性の高いクルマにつきまとう所有時の不安や手間にわずらわされることなく、クルマのある生活を楽しめるという。

車両の利用日数は年間36~144日(100km/1日換算)で、ガレージにて24時間365日、車両の乗り出しが可能。ガレージへの入場には指紋認証かスマホでの認証が必要で、共同所有車の利用期間中、マイカーを入れ替えに入庫しておくこともできる。また、ガレージの2階はスクリーンやドリンクカウンターなどを備えたラウンジとなっており、共同オーナーはこちらもフリーで利用可能となる。

車両プランの例は、2014年「ポルシェ・ボクスター2.7」を1年間、4人で共同所有するケースで月額3.5万円。1999年「フェラーリF355」を2年間、4人で共同所有するケースで月額7.2万円。いずれも各種税金や保険料、メンテナンス費用などといった維持管理費込みの額となっている。

ランデヴーの創業者で代表取締役CEOの浅岡亮太氏は、今回の新サービスへの移行について「より幅広いクルマを、より気軽に共同所有したいという利用者からの要望があったため」と理由を説明。「(既存のサービスでも)単独所有が可能な人でも、メンテナンスや維持管理、保管などのわずらわしさから、『あえて共同所有する』というケースがあった」「ちょっといい服を買う、というくらいの気軽さでクルマを買えるようにしたい。好きなクルマのある暮らしを、もっと身近なものにしたい」と語った。

(webCG)