“中身”は基本的にベース車と同じ
スバル・クロストレック ウィルダネスエディションは、「インプレッサ」のクロスオーバーモデルたるクロストレックを、マットブラックのフードデカールやフロントグリル、無塗装樹脂のクラッディング(車体保護用のオーバーフェンダー)、ブラックアウトされたドアミラーやガーニッシュ類などで、ヘビーデューティーに装ったクルマである。駐車場に止まっていると、「オッ!?」と目を引く迫力があるが、基本骨格は通常のクロストレックと変わらない。「e-BOXER」こと、2リッター水平対向4気筒エンジン(最高出力145PS、最大トルク188N・m)にモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドユニットを搭載し、CVTを介して4輪を駆動する。車体の外寸も最低地上高も、カタログ上はノーマルモデルと同じだ。
サブネームのウィルダネスとは、北米市場で人気の、主にオフロード走行に焦点を当てて機能を強化したスバル車のグレードのことで、かの地では「アウトバック」「フォレスター」「クロストレック」に設定される。アメリカのクロストレック ウィルダネスは、2.5リッター自然吸気エンジンを搭載。車高を上げ(当然専用サスペンション)、CVTの加熱を防ぐオイルクーラーを与え、さらにファイナルギアを落とすという手の込んだガチ仕様だが、スバルの故郷たる日本市場では……という記事は、すでに当サイトで玉川ニコさんが書かれているので(参照 )、そちらを参照されたい。
クロストレック ウィルダネスエディションには、カタログモデルに準じて「ツーリング」と「リミテッド」の2グレードが用意された。価格はそれぞれ399万3000円と403万7000円。国内500台の限定販売だったから、北米ゆずりの「タフでラギッド(頑丈)」な外観が、「東洋の島国でどれだけ受け入れられるか?」を測る、パイロット版といったところだったのだろう。
「ウィルダネス」とは、米国でスバルの各車に設定されるオフロード仕様で、アウトドアでの機能性や悪路走破性を強化したモデルだ。今回試乗した「クロストレック ウィルダネスエディション」は、日本仕様のクロストレックをベースに、ウィルダネスのテイストを取り入れた限定車となる。
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ベース車との主な違いは外装の意匠にあり、たとえばボンネットにはフードデカールを採用。車名の書かれたフロントノーズガーニッシュも目を引く。
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タイヤにはトーヨーのオールテレインタイヤ「オープンカントリーA/T III」を採用。またボディーの各所に、傷に強く、傷がついても目立ちにくい「Deco-Boco Black塗装」のパーツが採用される。
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受注期間は2025年10月30日から11月30日までの1カ月で、販売台数は500台のみ……。すでに新車では買えないクルマとなっている。
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