【F1 2024】第13戦ハンガリーGPでピアストリ初優勝、マクラーレン1-2フィニッシュ
2024.07.22 自動車ニュースF1世界選手権第13戦ハンガリーGP決勝が、2024年7月21日、ハンガリーのハンガロリンク・サーキット(4.381km)を70周して行われた。
夏休み前のダブルヘッダーの初戦で、マクラーレン・メルセデスが躍動。予選では2012年ブラジルGP以来となるフロントロー独占に成功、レースでもパパイヤオレンジの2台が後続をリードし続けた。
真っ先にチェッカードフラッグを受けたのは、オスカー・ピアストリだった。スタートでトップに立ちレースをリード。2度目のタイヤ交換後にチームメイトのランド・ノリスに首位の座を明け渡したものの、チームの采配により再び首位に戻った。デビュー2年目、23歳のオーストラリア人ドライバーにとってはキャリア初優勝。今季7人目、F1史上では115人目のウィナーが誕生したことになる。
2位はノリスだった。予選では今季2回目、通算3回目のポールポジションを獲得するも、スタートで出遅れピアストリに先行を許した。最後のピットストップをピアストリに先んじて行いアンダーカットに成功、その後しばしトップを快走したものの、チームはピアストリにポジションを戻すよう依頼し、ノリスはそれを受け入れた。マクラーレンは、2021年イタリアGP以来の1-2フィニッシュを遂げた。
3位はメルセデスのルイス・ハミルトン。予選5位からスタートで1つポジションアップすると、その後はマックス・フェルスタッペンと表彰台をかけて争うことに。フェルスタッペンに先んじてタイヤを交換し前に出ることができた。前戦イギリスGPで久々の勝利を味わった最多勝ドライバーにとって、通算200回目のポディウムフィニッシュとなった。
フェラーリ勢は、シャルル・ルクレール4位、カルロス・サインツJr.は6位でゴール。レッドブル・ホンダRBPTのフェルスタッペンは、マシンやチームの戦略に納得いかず、ハミルトンとの3位争いでは接触して、結果5位に沈んだ。
レッドブルのセルジオ・ペレスは、予選でまたも失敗し16位となるも、レースでは7位まで挽回。同じく予選で不発だったメルセデスのジョージ・ラッセルは、17番グリッドからファステストラップを記録しての8位だった。
RBホンダRBPTの角田裕毅は、予選10位から長丁場を1ストップで走り切り9位でフィニッシュ、2点を追加し今季獲得ポイントを22点とした。アストンマーティン・メルセデスのランス・ストロールは10位に入り、最後の1点を手にした。
以下、11位フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、12位ダニエル・リカルド(RB)、13位ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース・フェラーリ)、14位アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・メルセデス)、15位ケビン・マグヌッセン(ハース)、16位バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー・フェラーリ)、17位ローガン・サージェント(ウィリアムズ)、18位エステバン・オコン(アルピーヌ・ルノー)、19位ジョウ・グアンユー(キック・ザウバー)が完走した。
ドライバーズチャンピオンシップのトップ5は、1位フェルスタッペン265点、2位ノリス189点、3位ルクレール162点、4位サインツJr.154点、5位ピアストリ149点。フェルスタッペンのリードは76点もあるが、マクラーレンの躍進を前に油断はできない状況となった。
コンストラクターズチャンピオンシップでは、1位レッドブル389点に対し、2位にポジションを上げたマクラーレンが51点差の338点で追い上げてきている。3位フェラーリ322点、4位メルセデス241点、5位アストンマーティン69点と続く。
次の第14戦ベルギーGP決勝は、7月28日に行われる。
(文=bg)
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