ランボルギーニ・レヴエルト(後編)
2024.11.14 谷口信輝の新車試乗 システム最高出力1015PSというハイパワーを誇る、ランボルギーニの新型車「レヴエルト」。百戦錬磨のレーシングドライバー谷口信輝を驚かせ、そして笑顔にさせた、その走りの特徴とは?すごいのはスペックだけじゃない
日ごろはスーパースポーツカーに特段の関心を示すことがない谷口信輝。ところが、ランボルギーニが放った初の“ハイパフォーマンス・エレクトリファイド・ビークル”レヴエルトには強く引かれた様子だった。その理由は、システム最高出力で1015PSと恐ろしいほどのハイパワーを誇るにもかかわらず、それを上回るほどの安心感がもたらされる点にあるという。そんなレヴエルトについて、谷口にさらに深く解説してもらおう。
「とにかく姿勢が安定していて、トラクションが良好で、ボディー剛性が高いことは先にもお話ししましたよね。だから怖さを感じさせないんですが、アンジュレーション、つまり荒れた路面での挙動も本当に素晴らしい。路面が荒れていると、タイヤが突き上げられて、サスペンションからボディーにショックが伝わるかたちになりますが、そのときの入力をすぐに止めにかかろうとするのではなく、いなし方がとてもうまい。しかも、バネ上のボディーはそもそも安定していてあまり動かないから、とっても印象がよかった。その辺も、普段以上にたくさん試乗しちゃった理由のひとつです」
では、新開発の自然吸気V12エンジンはどんな印象だったのか?
「まず、排気量が6.5リッターもあるからトルクはものすごくあるでしょ。しかも、サーキット向けのコルサモードを選ぶと、キレイに回転数が上がっていく。おまけにモーターのアシストが絶妙な感じで入ってくるので、低回転域から高回転域まで、どこでも欲しいパワーが欲しいだけ手に入る。ムチャクチャいいパワーユニットですよ」
続けてはレヴエルトのコーナリングについて解説してもらった。
「コーナリングも文句なしでした。まず、ノーズが軽い。そう言うと前輪の接地感が薄いように思われるかもしれませんが、そうではなくて、ステアリングを切った瞬間にすっとノーズが内側を向く軽快さが感じられるんです。リアからは重量感が伝わってきますが、それも慣性モーメントが大きくて一度流れ始めたら全然止まらないようなタイプじゃなくて、リアタイヤにしっかりと荷重が乗って安定しているという印象。もう、どこをとっても非常にいい感じで、この僕が珍しく絶賛したくなるスーパースポーツカーです」
そもそも、谷口が自ら“絶賛”という言葉を使ってクルマを評価すること自体、異例といっていいだろう。
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