BMWがフルモデルチェンジした電動SUV「iX3」を全世界初披露【IAAモビリティー2025】
2025.09.08 自動車ニュース![]() |
独BMWは2025年9月5日(現地時間)、ドイツ・ミュンヘンで開催されている「IAAモビリティー2025」において、新型電動SUV「BMW iX3」を初披露した。
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BMW iX3は、BMWが「ノイエクラッセ(新しいクラス)」と紹介する第一弾のモデルである。エクステリアには新しいデザイン言語を用い、これは近日中にBMWブランドの全モデルに応用される予定だ。垂直に配置されたLEDヘッドランプがBMWを象徴するライトに新たな解釈を加え、フロント中央の縦型デザインのキドニーグリルは、1960年代のノイエクラッセをモチーフにしたという。
コンパクトなグリーンハウスは車両のエアロダイナミクスを向上させ、ホイールアーチの形状も視覚的なインパクトをもたらすように工夫。Cd値(空気抵抗係数)は0.24を実現している。リアの中心まで伸びたテールランプは、BMWらしいL型ライトに水平方向の新意匠を加えたものと紹介される。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4782×1895×1635mm、ホイールベース=2897mm。荷室容量は後席使用時の520リッターを基本とし、シートアレンジによって1750リッターにまで拡大が可能。フロント部にも容量58リッターの荷室が備わる。
現代性とデジタル技術の両方で新たな基準を打ち立てた説明されるインテリアは、「BMWパノラミックiDrive」と呼ぶ新たなコントロール/オペレーションシステムを中心に構築。左右のAピラーに挟まれた、幅110cmのフロントウィンドウ下部エリアに情報を投影する「BMWパノラミックビジョン」や、ドライバーに向かって17.5度傾いて装備される17.9インチのセンターディスプレイが備わり、オプションで「BMW 3Dヘッドアップディスプレイ」も選択できる。
上下にスポークを配置した新デザインのマルチファンクションステアリングホイールは、各種操作の中核を担っている。スイッチパネルはスポークとつながっていない斬新なデザインで、ボタンは機能が利用可能、あるいは利用中の場合にのみ点灯する。レリーフ状のコントロールパネルとハプティック(触覚)フィードバックにより、道路に視線を向けたまま直感的な操作が行えるという。
パワーユニットには、第6世代の「BMW eDriveテクノロジー」を採用。極めて効率のいい電気モーター、円筒型バッテリーセルを搭載した新たな高電圧バッテリーなどからなる800Vの電動パワートレインが搭載されている。「BMW iX3 50 xDrive」ではフロントアクスルとリアアクスルに1つずつモーターが配置され、469PSのシステム最高出力と645N・mのシステム最大トルクを発生する。
0-100km/h加速にかかる時間は4.9秒、最高速度は210km/h。同モデルには容量108kWhの高電圧バッテリーが搭載され、WLTPモードで最長800kmの一充電走行が可能となる。800Vの直流急速充電ステーションを利用すると、350km以上走行できるエネルギーをわずか10分で充電できる。
従来システム比で20倍となる処理速度を有するドライバーアシスタントシステムは、自動運転を見据えたものと紹介される。新たなハイウェイ&シティーアシスタントは、コーナーやランナバウト走行時にドライバーをサポートし、信号機の検出も実施。自動で停車と発車を行う。また、ACCは、ブレーキペダルを軽く踏んだだけでは解除されず、ドライバーが強くブレーキをかけたときにだけ解除されるなど、より実用的なアップデートが施されている。
(webCG)
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