アウディQ3スポーツバックTFSIクワトロ150kWアドバンスト(前編)

2026.09.20 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が新型「アウディQ3」に試乗。先代から大きく変わったのはエクステリアだけではなく、新たなデバイスを採り入れるなどして操作系も一新した意欲作だ。レジェンドドライバーの評価やいかに。
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絶妙な位置関係

試乗を終えた山野哲也が取材の拠点に戻ってきた……のだが、なかなかQ3スポーツバックのドアが開かない。窓越しにのぞいてみると新機軸の「インテグレーテッドスイッチモジュール」を試しているようだ。

インテグレーテッドスイッチモジュールとは、ステアリングコラムの奥に備わっている樹脂製のバーであり、右側はシフトセレクター、左側はウインカー&ワイパーのスイッチになっている。特にできることが増えるわけではないが、レバーを省略し、コックピットまわりのデザインをすっきりとさせるアウディからの新しい提案である。その操作感はどうか。

「これは初めてでも直感的に使えます。ステアリングを握った状態で指先を延ばした先にあるのがウインカースイッチとシフトセレクター、つまり運転に必須のものなので、まったく違和感はありません。シフトセレクターはともかくとして、ウインカーがレバーではなくてもいいというのは発見ですね」

あらためて紹介すると、新型アウディQ3は3代目。ボディーはスタンダードなSUVタイプとクーペタイプの「スポーツバック」があり、パワートレインは1.5リッター4気筒ターボエンジン(マイルドハイブリッド)のFWDと2リッター4気筒ターボエンジンの4WDの2タイプ。今回の試乗車はスポーツバックの4WDである。山野はステアリングまわりの話を続ける。

「ステアリングホイールとインテグレーテッドスイッチモジュールの間にはシフトパドルがあり、この位置関係が絶妙です。パドルは小ぶりですが、ステアリングを普通に握るとパドルの裏に中指と薬指が自然と収まる。そこから必要なときだけ指先を延ばせばウインカーとシフトセレクターを操作できる。よく練られた新しいインターフェイスですね」

「角がラウンドしたカーブドディスプレイも新しいですし、操作系をこれに頼りすぎておらず、適度にメカニカルなスイッチを残してあるのもいいですね」と山野。アウディの新しい試みはレーシングドライバーにもすんなりと受け入れられたようだ。

 
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