■【会場リポート】スズキは、大きなクルマに移行の“兆し”!?
コンパクトカーメーカーの「スズキ」の出展内容からは、より大きなクルマに守備範囲を広げようという意思が感じられた。
■「兆し」は、現実になる
ブース中央でスポットライトを浴びるのは、先のフランクフルトショーに出品された「Kizashi」(キザシ)にSUV的要素を取り入れた、「Kizashi2」(キザシ2)。
スズキ本来の守備範囲を超えた、いわゆる「Dセグメント」に属するコンセプトカーである。全長×全幅×全高=4650×1950×1500mmのボディに3.6リッターV6エンジンを搭載し、駆動方式は4WD(!)。
挨拶に立った代表取締役社長の津田紘氏は「キザシはスズキの次なるステップへの挑戦であり、世界戦略車として近い将来商品化する」と明言した。
同じ4WDでは、レジャー、ファッション、レスキューと、用途別にさまざまな荷台ユニットを使うことができるコンパクトカー「エックスヘッド」を紹介。
さらに、ひとり乗り移動ツール「PIXY」(ピクシィ)と、ピクシィを2台まで収納して移動できる“母艦”「SSC」(スズキ・シェアリング・コーチ)を出展するなど、まったく新しい未来のモビリティの提案にも積極的だ。
また、市販が検討されるモデルとしては、両側パワースライドドアを備える軽自動車の新型ハイトワゴン「パレット」と、スイフトベースの欧州戦略車「スプラッシュ」が展示された。
「エコの観点から、(スズキが扱う)小さなクルマは世界的に注目されている」「そのなかで、乗り込むたびにワクワクするクルマを提供していきたい」とは津田社長の弁である。
いっぽうで、「全体的に大きなクルマにシフトしつつあるのでは?」とスタッフのかたがたに伺ったところ、「将来的に“軽の枠”が撤廃されたときの備えは必要」だし、「海外市場のことを考えると大きなクルマを意識することはマスト」との答えが返ってきた。
(webCG 関)
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