カフェマスターのヒトリゴト最終回:「MAWJ湘南チャリティーライド2008」開催!
2008.12.08 internet NAVIカフェマスターのヒトリゴト最終回:「MAWJ湘南チャリティーライド2008」開催!
何かできることがしたい
難病と闘う子供たちの夢を叶えることを目的として活動する「メイク・ア・ウィッシュ・オブ・ジャパン」(以下MAWJ)のチャリティイベント「MAWJ湘南チャリティーライド2008」。
今年で第3回を数えるチャリティーライドは、昨年の富士スピードウェイから大磯に舞台を移し本番を迎えた。何から何までボランティアスタッフによるイベントは、二日前から会場の準備がおこなわれ、あとは来場者を待つのみ。
このイベントの目的はひとつ、「難病と闘う子供たちの夢を叶えるために何かする」ということだ。
元々ボランティアとかチャリティーなんて無縁だったし、「メイク・ア・ウィッシュ」のこともよく分からなかったけれど、その活動を知ってから、僕にも何かできるのだろうか? と、そんな風に思ったのがこの活動を始めるきっかけだったような気がする。
イベント開場時刻の午前9時。この日の僕の予定は、本部テントでどっしり構えご来場の方々やプレス関係の方々の対応をするつもり……だったが、はじまってみるとそうはいかなかった。朝からバタバタ、アタフタ……。
すべてボランティア
イベントには、たくさんのプログラムが用意された。毎回大人気のチャリティータクシーは、予約を取るために長蛇の列が。タクシーに使うのはすべて愛好家のみなさんがボランティアで持ち込んでくれたクルマ。「フェラーリ430スクーデリア」や「ブガッティB110」など憧れのクルマから、最新「ポルシェGT3」など、約10台が用意されました。また、『NAVI』加藤哲也編集長は、「マセラティ・グラントゥーリズモ」でチャリティタクシーのドライバーを引き受けてくれました。
大型トラックを2台並べたメインステージでは、はじめにフォークデュオのマルタケキッズのお二人が、雰囲気を和ませるメロディーを披露。続いてバンド6組が無償でステージを盛り上げ、初めてハンドベルを握る15人の子供たちの演奏や、夢をかなえた遼佑君の太鼓の演奏などで終始賑わっていました。
協賛の本田技研工業さんは、昨年レースに出場したF1マシーンを持ち込んでくれた上、コックピットに座って、記念撮影ができるという特典も。約100人もの子供たちがコックピットに座ったとか。
ポルシェ・ジャパンさんは、キッズぺダルカー教室を開催! 毎回定員一杯の延べ約70名の子供たちがスクールを受けました。
フォルクスワーゲン・ジャパンさんは、塗り絵やラジコンカーで遊べるコーナーを用意。
トライアルデモでは、プロライダー本田元治選手が、すばらしいパフォーマンスを披露! ご来場者からの拍手と歓声が印象的でした。
自転車コーナーでは、「チャレンジライド」と銘打ったキッズ自転車教室も行われ、マウンテンバイクの山口徳典選手や、なんと元F1ドライバーの片山右京さんも特別講師に。贅沢な内容でした。
屋内では、人気漫画家の西風さんと田中むねよしさんのコーナーが人気でした。
ありがたい声
ホテルの駐車場からイベント会場を送迎してくれたシャトルバスのスタッフは、「西風さんとむねよしさんのサインが貰えて感動しました」という来場者の声を伝えてくれました。
また、「憧れのスーパースポーツカーに乗りたくて」と話してくれたのは、都内からひとりで来たという中学生の女の子。
新聞の折込チラシを見て来たという近くにお住まいの方は、家族や近所の人を引き連れていらしてくれました。彼は「皆さん楽しかったって、言ってましたよ」と嬉しい言葉も。
イベントのクライマックス、「フェアウェルパレード」では、地元湘南のハーレー愛好家の皆さんやレーシングドライバーの太田哲也さんがフェラーリでパレードを盛り上げてくださいました。
チャリティーオークションは、本田技研工業、BMWジャパン、プジョー・シトロエン・ジャポン、TEZZO、DUCATIさんなどから、モータースポーツで活躍するドライバーやライダーのサイン入りグッズを多数ご提供いただきました。皆さん貴重なものを手に入れたようでした。なかには数点落札した方もいました。
最後の大ジャンケン大会は、ノースウェストさん提供のハワイ往復ペアチケットが当たるとあって、ステージ前は大賑わい。皆さんのジャンケンの相手を務めるのは、レーシングドライバーの中野信治さん。見事最後まで勝ち残ったのは、小学生の男の子。会場にはお母さんと来ていたらしく、壇上に上がったお母さんも大喜びでした。改めて、おめでとうございます!
集まった募金は……
この日僕は、会場内でたくさんの人の笑顔にあいました。ハンドベルを真剣に練習している子供たち、我が子の本番ステージを見て感動しているお父さん、憧れの車に乗れて、オーナーに感謝しているお父さんなど。僕もとても幸せな気分になりました。
自動車イベントにありがちなただの趣味人の集まりではなく、家族がこの会場で一日楽しく過ごしてくれたら、という思いで企画し、結果本当に多くのご家族連れに来ていただきました。
あ、そうそう。前回のエッセイでご紹介した浜崎さんも会場に足を運んでくださいました。
「イベント会場の駐車場に止まっていたフェラーリの写真を撮っていたら、オーナーさんが来て『どうぞ乗ってもいいですよ』と声をかけてくれたんですよ。そしたら、その人マスターのエッセイに出てた浜崎さんだったんです!」なんてエピソードは、イベント開催後のある日、カフェジュリアに来てくださったお客様の話。
当日、募金や催し物の参加費など合わせて約120万円が集まりました。多くの人と人が繋がってできたイベント。足を運んでくださったご来場者の方の想いが大きなチャリティーになりました。
この日のために事前準備をしてくださった協賛各社の方々、貴重なクルマを持ち込んで展示・チャリティータクシーにご協力してくださった愛好家の皆様、そして、何ヶ月も前から無償の愛でイベントを支えてくれたボランティアスタッフの皆、すべての方に感謝です。
多くの皆様のご協力により「MAWJ湘南チャリティーライド2008」は大きな事故やトラブルもなく無事終了することができました。
みなさま本当にありがとうございました。
(文と写真=外舘ミツオ)
