メルセデス・ベンツ新型Eクラスがデビュー【デトロイトショー09】
2009.01.19 自動車ニュース【デトロイトショー09】メルセデス・ベンツ新型Eクラスがデビュー
独ダイムラーは、メルセデス・ベンツEクラスの新型をデトロイトショーで発表した。
■ボディ剛性が約30%向上
デトロイトショーで新型「メルセデス・ベンツEクラス」がベールを脱いだ。今回のモデルチェンジでは、デザインが大きく変わり、メカニズムも大きな変貌を遂げた。
スタイリングは、2代続いた丸目4灯ライトを一新し、異形ライトを組み合わせた4灯タイプに。エッジのきいたフォルムはCクラスにも通じる新世代メルセデスの特徴。高級感のなかにもスポーティさを感じさせるフォルムを獲得している。
モデルチェンジの度に基本性能が著しく向上するのはこのクラスの常だが、今回も性能の大幅アップが期待できそう。定評あるボディ剛性は新型でさらに30%向上し、サスペンションやシートなど乗り心地に直接かかわる部分についても新設計し直すなど、ずいぶん力が入っているようだ。
サスペンションは、路面状況に応じて減衰力を変化させる新開発の電子制御ダンパーを採用した。現行モデル同様、金属スプリングのほかエアサス仕様も設定される。新採用の電子制御ダンパーとエアサスの組み合わせがどのような乗り味をもたらすのか興味深いところだ。
■先進の安全装備を満載
エンジンは、4気筒から8気筒ユニットまで豊富に用意される。注目は、直列4気筒とV型6気筒ガソリンユニットに直噴式が採用されたこと。ラインナップは「C200CGI」(184hp)、「E250CGI」(204hp)、「E350CGI」(292hp)、「E500」(388hp)、「E63AMG」(525hp)となる。
パッケージオプションとして設定される「ブルーエフィシェンシー」パッケージにも注目したい。これは空力性能を高める専用のフロントグリルや転がり抵抗を低減したタイヤ、アイドリングストップ機構などをパッケージとし、燃費向上を図る新たなオプションである。
新採用の装備も多い。新型Eクラスで初採用となるのは、「アダプティブ・メイン・ビーム・アシスト」や「アテンション・アシスト」など。アダプティブ・メイン・ビーム・アシストは、カメラで対向車を認識し、相手車両のドライバーが眩しくないようにヘッドライトの照射範囲を適宜調整する機構。見通しが悪く、対向車が無いときは必要に応じてハイビームに切り替わる。ドライバーの疲労低減と相手車両への配慮を両立した装備だ。
いっぽう「アテンション・アシスト」は、ドライバーをカメラでモニタリングし、ステアリングの操作ミスなどのヒューマンエラーを防ぐ装置。このほかにも車線逸脱を防ぐ「レーンキーピングアシスト」や、併走するクルマの存在をドライバーに知らせる「ブラインドスポットアシスト」、夜間の視認性を高める「ナイトビューアシスト」など先進の装備により安全性を高めたと謳われる。
新型Eクラスのカースコープは、コチラから
(webCG 曽宮)
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