米クライスラー、ハイブリッド車用バッテリー開発に注力
2008.04.03 自動車ニュース米クライスラー、ハイブリッド車用バッテリー開発に注力
米クライスラーLLCが、ハイブリッド車などに搭載するバッテリー技術の開発に注力していく考えを示した。指揮をとるのは、元北米トヨタ社長だ。
■官・産の連携を北米でも
米クライスラーが、ハイブリッド車に搭載するバッテリーの技術開発に注力していく考えを自社のブログ内で示した。バッテリー技術は、プラグインハイブリッド車や電気自動車などモーター駆動のクルマにとって生命線とされる技術だ。
この方針を打ち出したのは、クライスラーLLCの副会長兼社長、ジム・プレス氏。プレス氏は2007年秋に、37年間務めた北米トヨタからクライスラーLLCに電撃移籍した人物(関連記事)。トヨタ時代は、同社の北米における成長に大きく寄与したとされ、北米トヨタの社長まで上りつめた。当然、トヨタ自動車のパワートレイン戦略やストレージ技術についても熟知しているはずで、そのあたりの経験がクライスラーLLCでも活かされる可能性が高い。
プレス氏は「日本の政府は、バッテリー研究開発においてメーカーを強力にバックアップしており、プリウスやその他の日本車は、少なからずそうした政府機関と産業界の連携による恩恵を受けている。これに近い協力関係がアメリカで実現すれば、北米自動車産業は大きな競争力を手にすることができるであろう」と、米政府に支援要請を促す構えを見せた。
(webCG 曽宮)
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