「ガソリンくさ〜い!?」

2002.06.18 クルマ生活Q&A 松本 英雄 ガソリン・オイル
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「ガソリンくさ〜い!?」

アルファ155V6(1996)に乗っています。走行距離は2.7万キロほど。エンジンを始動後30分くらいの間、窓をあけて乗っていると、ガソリン臭が室内に充満します。窓を閉め、エアコンで空気の入れ換えをすると、臭いは消えるのですが......どこからか漏れているのでしょうか? 会社の先輩に聞くと、燃料の濃さの調整がうまくいってないんじゃないの?と、言われました。キャブ車じゃないですから、それもないと思いますし、燃費もこれといって悪くはないです。走行中、突然×××!ってことになる前に対策したいので、よろしくお願いします。(東京・江戸川区YTさん)

お答えします。ガソリン臭の原因はおそらくタンク内の燃料が気化したものだと思います。それがエンジンルームから室内に流れこんだのでしょう。

排出ガス規制に適合したクルマは、通常タンク内で蒸発した燃料を活性炭フィルターを通してインテークマニフォルドからエンジンに吸わせます。これによって、匂いだけではなく光化学スモッグのもとでもあるHC(炭化水素)の発生を抑えます。

これを国産メーカーでは「エバポシステム」と呼んでいます。国産車ではかなり技術レベルが高く、臭いがほとんど室内に入ってくることがありませんが、ヨーロッパ車では、完全に制御しきれていないものも多くみられます。

松本 英雄

松本 英雄

自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。