「ATフルードをCVTに入れても大丈夫?」
2011.04.02 クルマ生活Q&A ガソリン・オイル「ATフルードをCVTに入れても大丈夫?」
CVTフルードの代わりにATフルードを入れても問題ないでしょうか? 3年ほど前に愛車(日産セレナ)のCVTフルードを交換した際に、ATフルードを入れてしまったことが、今ごろになって発覚しました。この状態のまま乗り続けても大丈夫でしょうか?
お答えします。結論から言うと、できるだけ早くCVTフルードに入れ替えてください。構造的に金属製のプーリーとベルトが擦れ合うCVTのフルードは、トルクコンバーター式のATフルードに比べ、はるかに過酷な状況で仕事をしています。3年の間何事もなく乗ってこられたということは、おそらくクルマにあまり無理をさせず、丁寧に扱ってきたのではないでしょうか。とはいえトラブルが起きてからでは遅いので、その前に正規のCVTフルードに交換することを強くお勧めします。

松本 英雄
自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。