「予備バッテリーについて」
2001.10.14 クルマ生活Q&A バッテリー「予備バッテリーについて」
先日、車のバッテリーが上がってしまい充電を行いました。そこでそれからは、念のため予備用のバッテリーを購入し、クルマに積んでいます。ここで質問なのですが、このようなバッテリーでも放電し、いわゆる「上がる」状態になってしまうのでしょうか?(YTさん)
お答えします。バッテリーは使用しなくても自然放電してしまい、いざというときに使えなくなってしまうことがあります。本来、バッテリーは充電と放電を繰り返して寿命を迎えます。
しかもバッテリーは取り扱いに細心の注意が必要です。中に入っている希硫酸は大変危険な液体で、金属に付着すれば錆びますし、カーペットや布に付けばボロボロになってしまいます。また希硫酸が蒸発したガスは引火性もあります。クルマのトランクのなかに入れておくのはおすすめできません。
バッテリーが上がるということは長期使用によって充電が出来なくなっているためなので、思いきりよく新品に交換するほうがいいでしょう。

松本 英雄
自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。