マツダ、「ロードスター」を大幅改良
2000.07.19 自動車ニュースマツダ、「ロードスター」を大幅改良(7/19)
マツダは、「ロードスター」の内外装を変更するとともに、1.8リッターエンジンの出力アップなどを図り、7月18日より発売した。
1989年にデビューした「ロードスター」。2000年4月までに生産台数56万台余を数え、「最も多くの人に親しまれているオープンスポーツ」としてギネスワールドレコードに登録されるまでになった。
そのマイナーチャンジでは、1.8リッターユニットに、吸気側連続可変バルブシステムが搭載されたことが最大の特徴となる。
「S-VT(シーケンシャルバルブタイミング機構)」を搭載、中低回転域でのトルクの厚みを増し、「伸びやかに吹け上がり」「アクセルに敏感に反応する」(マツダ)ものにしたという。また、圧縮比を9.5から10.5に引き上げ、インテイクマニフォルドの充填効率を上げることなどで、160ps/7000rpm(145ps/6500rpm)の最高出力(カッコは従来型)、17.3kgm/5500rpm(16.6kgm/5000rpm)の最大トルクを実現した。なお、1.6リッターエンジン(125ps、14.5kgm)に変更はない。
外観上は、マルチリフレクター&プロジェクター式のヘッドランプを、カットのないクリアなアウターレンズと組み合わせ、スッキリとした顔立ちにし、また、バンパー下部のエアインティクを、マツダのアイデンティティとされた「ファイブポイント」形状とした。
内装においては、インパネまわりでは、メーターに白色文字盤を採用。バケットタイプのハイバックシートは、サイドサポートの張り出しが大きくなり、ホールド性向上が図られた。
ボディは、サイドシルインターやフレーム後部の板厚を増すなど補強が施され、曲げ剛性で113パーセント、ねじり剛性で6パーセントアップしたという。重量増は、10〜40kgに抑えられる。
サスペンションにもチューンが加えられ、特に「走り」の看板モデルたるRSとRS-2には、新型ビルシュタイン製ダンパーが奢られたうえ、ホイールおよびタイヤサイズが205/45R16に、あわせてブレーキローターが前270mm、後ろ276mmに拡大された。
ブレーキに関しては、全グレードとも、マスターシリンダーのサイズアップ、バキュームブースターのタンデム化などによって、強化された。ABS装着車には、EBD(電子制御制動力配分システム)が装備される。
価格は、183.9万円から243.8万円まで。
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