レクサスLS500h“バージョンL”(後編)
2018.03.01 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバーの谷口信輝が歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす! 今回も引き続き「レクサスLS500h“バージョンL”」に試乗する。エクステリアもインテリアも大絶賛の谷口だが、走りの評価になると一転してトーンが下がり気味。谷口が指摘する、ハイブリッドモデルの“らしからぬところ”とは何か?ハイブリッドは“無音”を貫いてほしい
新型レクサスLS500hのデザインや作り込みを高く評価した谷口信輝。では、試乗してみての印象はどうだったのか? まずは乗り心地についてたずねた。
「正直、乗り味に関して飛び抜けて特徴のあるところはありません。それでも、日本車のなかではいちばん快適な部類に入ると思います」
新型LSでは空気が抜けた状態のまま最長160kmまで走行できるランフラットタイヤが全車に標準装備されたが、一部にはその快適性に疑問を投げかける声も聞かれる。
「そうですか? 僕は全然気になりませんでしたよ。ロードノイズは少し大きめかもしれませんが、全体的にはとても快適です」
では、ハンドリングはどうか?
「正直、特に魅力は感じないけれど『ダメだこりゃ』っていうほどひどくもない。ステアリングは1時間20分くらい切れるからまずまずですが、ホイールベースが長いので小回りが利くという印象はあまりありませんね」
長距離移動が多い谷口はアダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストの仕上がりにも常に関心を抱いている。「日本車としてはかなりいいほうじゃないですか」と谷口。
「特にレーンキープアシストは車線の中央を保ってくれる感じで、安心感が強いと思いました。とてもいいですよね」
ただし、新たにマルチステージハイブリッドを採用したパワートレインに関する評価は厳しいものだった。
「エンジン音が意外と大きくて、いわゆる“聞かせる”タイプじゃないですか。正直、僕には『なんでこんなにうるさくしちゃったの?』と感じられるレベルです」
そう指摘する理由を、谷口は次のように解説してくれた。
「だって、これハイブリッドじゃないですか。だからエンジンが止まっているときは無音で走っていく。なのに、エンジンがかかった途端に“ブウォン”って音が聞こえてきてガッカリ。いや、これをエンジン車でやるのは構いませんよ。エンジン車だったら、当たり前ですが、ずっとエンジンがかかりっぱなしだから音量の急激な変化は起こらない。でも、ハイブリッドにはそれがあります。だから、いっそのことハイブリッドはハイブリッドらしく無音で貫いたほうがわかりやすいと思うんですよね」
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