「ジャパン・ロータスデー2018」の会場から
2018.09.11 画像・写真2018年9月2日、日本最大のロータス車のイベントである「JAPAN LOTUS DAY(ジャパン・ロータスデー)2018」が、静岡県の富士スピードウェイで開催された。ロータス車によるレースや走行会を中心としたイベントという点では例年と同様だが、今年は開催日を春から秋へと変更したことや、ロータスの創業者、コーリン・チャップマンが最初のロータスを世に送り出してから70年となるアニバーサリーイヤーであることなどから注目を集めていた。全国各地から熱心なロータスフリークたちが集結し、大いに盛り上がりを見せた会場の様子と、富士スピードウェイを埋め尽くすほどの台数が顔をそろえた新旧ロータスモデルの姿をお届けする。(文と写真=大音安弘)
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1/30メイン会場となるAパドックには、モデルごとに専用の駐車エリアを設定。こちらは「エリーゼ フェイズ1」専用エリア。エリーゼの中では希少な存在だが、エリーゼと聞けば、この愛嬌(あいきょう)のあるフロッグ顔を思い浮かべる人も多いはず……。
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2/30Aパドックを埋め尽くした新旧ロータス。中心となるのは、「エリーゼ」「エキシージ」「エヴォーラ」などの現行型モデルだが、その中に、「エクセル」(写真手前)などの貴重なロータスの姿も見受けられた。
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3/30Aパドックに設けられたステージでは、トークショーやじゃんけん大会、カルトクイズ大会など一日を通してさまざまなイベントが実施された。
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4/30自動車関連グッズなどがプレゼントされるじゃんけん大会。勝負の世界に子供も大人も関係なし!? 全員が勝敗に一喜一憂しながら、笑いのあふれる楽しいひと時を過ごした。
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5/30白熱のジャンケン大会を盛り上げてくれたのは、ジャンケンガールを務めたレースクイーンの仲村ありささん。
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6/30プロドライバーの助手席体験ができるサーキットタクシーの抽選会には、長蛇の列が……。「3イレブンorエキシージ」と「エリーゼ」の抽選箱が用意されていたが、どちらも甲乙つけがたい人気ぶりであった。
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7/30ステージでは、SUPER GTなどで活躍する加藤寛規選手や中山友貴選手などのプロドライバーによるトークショーも開催。彼らはゲストドライバーとして、当日のレースにも参加した。
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8/3017~22番ピットには、特別企画として「ロータスヒストリックミュージアム」がオープン。レーシングカーからロードカーまでロータスの70年の歴史を物語る数々の名車が並んだ。貴重なロータスたちとの出会いに、時間を忘れて各車に見入るファンも多かった。
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9/30「ロータス23B」(1963年)。バックボーンフレーム式のシャシーを持つレーシングカーで、ロータス23の進化モデルにあたる。大きな変更点として、シフトレバーの位置が中央からドライバーの右側に移ったことも挙げられる。
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10/30「ロータス18FJ」(1960年)。ロータス18は排気量の異なるエンジンを搭載可能なフォーミュラーカーで、FJやF2、そしてF1と、幅広いカテゴリーで活躍した。同車はFJ仕様のもの。
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11/30「ロータス・エスプリ ターボ」(1983年)。車名の通り、最高出力210hpのターボエンジンを搭載したエスプリの高性能モデルである。エアロパーツと「Turbo」のロゴが外観上の特徴だ。
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12/30「ロータス・エスプリ ターボ」のエンジンルーム。ミドシップに縦置きされる2.2リッター直列4気筒DOHCターボエンジンを拝むことができた。
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13/30朝に行われた走行枠「ロータスヒストリック&ケータハム」時点の天気は雨模様で、路面は滑りやすい状態に……。電子デバイスの無いモデルのカテゴリーだけに、ドライバーたちは、慎重なドライブを心がけていた。写真は「ロータス・セブン」(1969年)。
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14/30「ロータスヒストリック&ケータハム」に出走した「エランFHC(フィクストヘッドクーペ)」。車名の通り、ハードトップを持つエランだ。
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15/30ナンバー付きロータス車両のワンメイクレースシリーズである「ロータスカップジャパン」は第4戦が開催された。同レースには2クラスがあり、クラス1には、「エキシージS(V6)」と「エキシージ スポーツ350(V6)」が参戦。クラス2には、「エリーゼ スプリント220」が参戦した。
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16/30「ロータスカップジャパン」で抜群の速さを見せつけた、プロレーサーである加藤寛規選手の駆る「SYNTIUM LCI EXIGE S」。
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17/30走行会「ロータスクラブマン」に出走した「3イレブン」(2017年)。ドアすら持たない、ロータスのロードカーで最もピュアな存在だ。
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18/30走行会「ロータスクラブマン」に出走した「エヴォーラS」(2011年)。快適性も高めたGT的なポジションのエヴォーラだが、他モデル同様にロータスらしい切れ味の良い走りが楽しめる。
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19/30予選と決勝が行われるレース形式の走行会である「JAEロータス111カップ」は第4戦が開催された。クラスE0~クラスE3まで4つのカテゴリーに分けられ、オレンジの「エリーゼS」はクラスE0、黄色の「2イレブン」はクラスE1に属する。
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20/30「ロータスヒストリックミュージアム」の展示車両のデモンストレーションランも実施された。参加車両は、熱心なロータスフリークたちに愛されるオーナー車だ。クラシックなレーシング・ロータスの奏でる美しいエンジンサウンドがサーキットに響き渡った。
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21/30「ロータス・コーティナ」は、英国フォードのセダン「コーティナ」に、ロータスエンジンを搭載し、各部をチューンナップしたスーパーセダンである。
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22/30「ロータスヒストリックミュージアム」の展示車両である「ロータス・セブン」。余談だが、ケーターハムとスズキのコラボで生まれた「セブン160」は、この“初期型セブン”に乗り味が近いとされている。
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23/30「ロータスヒストリックミュージアム」の展示車両である「ロータス59」(1969年)。赤×金の塗装はスポンサーであったタバコブランド「ゴールドリーフ」のカラー。日本の“レジェンドドライバー”である生沢 徹氏もステアリングを握っていた。
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24/30「ロータスヒストリックミュージアム」の展示車両である「ロータス26R」。「エラン」のレーシングモデルで、オープン仕様をベースにロールオーバーバーとハードトップを装着。外観上は、カバー付きの固定式ヘッドライトとノックオンホイールも特徴だった。
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25/30「ロータスヒストリックミュージアム」の展示車両である「ロータス・ヨーロッパ」。漫画『サーキットの狼』の主人公の愛車として登場し、スーパーカーブームのけん引役となるとともに、ロータスの名を広く世間に知らしめた名車だ。
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26/30「ロータスヒストリックミュージアム」の展示車両である「ロータス・エスプリ ターボHC」(1987年)。ロータス流の高級GTの世界を見せてくれた一台。映画『007 私を愛したスパイ』で、ボンドカーに仕立てられたエスプリの姿に魅了された人も多いはず。
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27/30「ロータス47GT」(1967年)は、先に登場した「ヨーロッパ」をベースとしたレーシングモデルだ。とはいえ、4輪ディスクブレーキに、4リンク・ダブルウイッシュボーンのリアサスペンション、軽量なFRPボディーなど、その中身はベース車とは大きく異なるものだった。
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28/30ファンサービスとして、SUPER GTなどで活躍する加藤寛規選手や中山友貴選手、レースクイーンの仲村ありささんや愛川アヤノさんとの記念撮影タイムも設けられた。
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29/30恒例であるコンクールデレガンスも実施。LCI賞に輝いたのは、中央の「ロータス・コーティナ」だった。いわゆる“コンクールコンディション”のような輝きある美しさではなく、今なおサーキット走行などで活躍する“現役選手”でありながら、良いコンディションを維持している点が評価された。
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30/30抽選により体験者が選ばれたサーキットタクシーは、富士スピードウェイのレーシングコースを2周できるというもの。プロドライバーが操る最新ロータス車の実力を助手席で体験できるとあって、乗車後の参加者たちは大興奮の様子だった。