レクサスLC500コンバーチブル(前編)

2020.11.26 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 「レクサスLC」のオープントップバージョン「LC500コンバーチブル」に、谷口信輝が試乗。レクサスこだわりのラグジュアリースポーツカーの走りは、プロの目にどのように映ったのか?
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この足は好みのタイプ

「いいですねえ、これ」

いつもの箱根のワインディングロードでレクサスLC500コンバーチブルの試乗を終えた谷口信輝は、クルマから降りるなり、にこやかな表情でそう語った。

レクサスのフラッグシップクーペであるLCに先ごろ追加されたコンバーチブルは、軽量なソフトトップを装備したラグジュアリーモデル。クーペでは5リッターV8自然吸気ガソリンエンジンを積む「LC500」と3.5リッターV6自然吸気ガソリンエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせた「LC500h」というふたつの仕様が用意されているが、コンバーチブルバージョンのパワートレインは5リッターV8自然吸気ガソリンエンジンと10段ATの組み合わせのみとなる。価格は1500万円ちょうどと、日本車としてはかなり高価な部類だ。

では、谷口はLC500コンバーチブルのどんなところが気に入ったのか。もう少し詳しく説明してもらおう。
「まずね、このサスペンションは僕がとっても好きなタイプです。ロールはするけれど、いかにも懐が深い足まわりといった感じですね。その意味では、この前試乗した「TOM'Sスープラ」にも似ていますが、あれよりもさらに挙動は落ち着いていて、路面の起伏に合わせて足まわりは上下するのに、ボディー自体はあまり揺すられない。だからとっても穏やかで、ずっといい感じ。コーナーでもそこそこ速いですね」

LC500のスポーティーなスタイリングに加えて「コーナーでも速い」と聞けば、誰もがハンドリングを追求したスポーツカーのことを思い起こすだろうが、谷口はそれとは異なると明確に否定した。
「僕はこのクルマがスポーツカーだとは思いません。どちらかというと、ハイスピードクルージングが得意なオトナのクーペっていう感じですよね。峠よりもハイウェイが似合いそうに思います」

なぜ、谷口はそう感じたのだろうか?

 
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