日産GT-R NISMOスペシャルエディション(後編)
2022.03.13 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が「日産GT-R NISMOスペシャルエディション」に試乗。前編ではその運転環境について、やや厳しく指摘した山野。話がドライブフィールへと及ぶにつれて、語気を強めた理由が自然と明らかになっていくのだった。全部がレースカー
デビューからすでに15年を経ているGT-Rであるが、最新バージョンのドライブフィールはどうなのだろう?
山野:まさしく「GT-Rの集大成」ですね。15年が経過しているからこそ、足りているところを削ぎ落とし、足りなかったことを盛り込んでいる。基本的なジオメトリーや駆動配分はデビューしたときから素晴らしかった。パワーアップに伴い、ボディーワークでも相当な補強を繰り返してきたに違いありません。モデル末期のクルマの完成度が高い理由がここにあります。
webCG:具体的にどんなところでしょうか。
山野:加減速でボディーが前後に動くピッチや、カーブで左右に傾くロール。どちらも「しない」といっていいほど、ガッチリした走りです。ノーズが沈む前に制動が立ち上がり、ロールを待たずにノーズが向きを変える。あらゆる時差をなくして、ドライバーの操作に俊敏に反応します。
高評価だ。では、動力系は……? GT-R NISMOの3.8リッターV6ツインターボには、GT3レースカー由来の専用タービンが組まれる。最高出力は600PS/6800rpm、最大トルクは652N・m/3600-5600rpmである。山野哲也がニヤリと笑って言う。
山野:高回転にいくと、すごい。
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