ヤマハが「YZF-R15 ABS/YZF-R125 ABS」を発売 軽二輪&原付二種のロードスポーツモデル
2023.09.21 自動車ニュース![]() |
ヤマハ発動機は2023年9月21日、新型モーターサイクル「YZF-R15 ABS」「YZF-R125 ABS」を、同年10月16日に発売すると発表した。
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維持のしやすさと「YZF-R」ならではの走りを両立
ヤマハYZF-R15 ABS/YZF-R125 ABSは、前者が軽二輪クラス、後者が原付二種クラスに属する、フルカウルのロードスポーツモデルである。
近年の日本市場では、小排気量クラスでも変速ギア付きのスポーティーなモデルの販売が増えており、また20代を中心とするエントリーライダーも増加傾向にある。そこでヤマハでは、欧州、インド、ASEANを中心にロングセラーとして人気を集めるYZF-R15/YZF-R125に注目。日本仕様を開発し、市場投入することとなった。
開発コンセプトは「Realize R Spirits」で、スーパースポーツのフラッグシップモデル「YZF-R1」で培った技術を織り込んだ走行性能と、次世代のYZF-Rシリーズを標榜(ひょうぼう)するデザインを備えているという。
エンジンは、YZF-R15が排気量155ccの、YZF-R125が排気量124ccの水冷単気筒SOHC 4バルブで、ともに低速向けと中・高速向けの吸気カムが7400rpmで切り替わるVVA(可変バルブ機構)を搭載。エンジン回転の全域で優れたトルク特性を発揮し、良好な加速性能と加速感を実現しているという。
またYZF-R1と同じ仕組みのアシスト&スリッパークラッチとトラクションコントロールシステムを採用。アクセサリーとして、機敏で滑らかなシフトアップ操作を支援するクイックシフターも用意している。
“兄弟”ゆずりの充実した装備やデザインも魅力
一方、車体には軽さと強度剛性をバランスさせたデルタボックス型フレームを採用。左右ピボットの軸間を209mmとワイドにし、強化部材を織り込むことで優れた走行性能を実現したとされる。また足まわりには、強度剛性バランスに優れたインナーチューブ径37mmの倒立式フロントフォークと、アルミ製のリアアーム、140/70-17サイズのワイドなリアタイヤなどを採用。0.293というCdA値を実現するフロントカウルや、MotoGPマシンと同スタイルのバブルスクリーン、伏せ気味なライディングポジションを可能にする、セパレートハンドルなども両車の特徴となっている。
メーターパネルはマルチファンクションLCDディスプレイで、バーグラフ式のタコメーターをはじめ、各種情報の表示パターンやレイアウトには、YZF-R1をモチーフにした意匠を採用。表示画面には、市街地走行に必要な情報を優先的に映す「Street Mode」と、サーキット走行で求められる情報のみを表示する「Track Mode」を設定しており、ハンドル右側の「Trip/Info」ボタンで選択できる。またハイ/ロービームをひとつのLEDで切り替える「バイ・ファンクションLEDヘッドランプ」を搭載。夜間走行の負担の軽減を図っている。
主な諸元は以下の通り。
【ヤマハYZF-R15】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=1990×725×1135mm
ホイールベース:1325mm
シート高:815mm
重量:141kg
エンジン:155cc 水冷4ストローク単気筒SOHC 4バルブ
最高出力:19PS(14kW)/1万rpm
最大トルク:14N・m(1.4kgf・m)/7500rpm
トランスミッション:6段MT
燃費:50.2km/リッター(WMTCモード)
【ヤマハYZF-R125】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=2030×725×1135mm
ホイールベース:1325mm
シート高:815mm
重量:141kg
エンジン:124cc 水冷4ストローク単気筒SOHC 4バルブ
最高出力:15PS(11kW)/1万rpm
最大トルク:12N・m(1.2kgf・m)/7500rpm
トランスミッション:6段MT
燃費:49.4km/リッター(WMTCモード)
カラーリングは、ともに「ディープパープリッシュブルーメタリックC」「ブラックメタリック12」「ダークブルーイッシュグレーメタリック9」の3種類。価格はYZF-R15が55万円、YZF-R125が51万7000円となっている。
(webCG)