三菱が軽商用EVを改良 「ミニキャブEV」の名で発売

2023.11.24 自動車ニュース webCG 編集部
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三菱ミニキャブEV CD 20.0kWh
三菱ミニキャブEV CD 20.0kWh拡大

三菱自動車は2023年11月24日、ワンボックスタイプの軽商用電気自動車(EV)「ミニキャブEV」を発表した。同年12月21日に販売を開始する。

「ミニキャブEV」は、いわば改良型「ミニキャブ ミーブ」。よりEVであることが意識される車名へと改称された。
「ミニキャブEV」は、いわば改良型「ミニキャブ ミーブ」。よりEVであることが意識される車名へと改称された。拡大
ガソリンエンジン車とほぼ変わらぬ広さという積載スペースもセリングポイント。荷室長は935mmから2685mmにまで拡大できる。荷室幅は1370mm、荷室高は1230mmである。
ガソリンエンジン車とほぼ変わらぬ広さという積載スペースもセリングポイント。荷室長は935mmから2685mmにまで拡大できる。荷室幅は1370mm、荷室高は1230mmである。拡大
今回はEVとしての基本性能のほか、安全性能も高められた。
今回はEVとしての基本性能のほか、安全性能も高められた。拡大
後席の様子。前席のみの2シート仕様車もラインナップされる。
後席の様子。前席のみの2シート仕様車もラインナップされる。拡大
 
三菱が軽商用EVを改良 「ミニキャブEV」の名で発売の画像拡大

三菱ミニキャブEVは、これまで「ミニキャブ ミーブ」の名でラインナップされていた軽商用EVの改良型。ミニキャブ ミーブはデビューからの12年間で約1万3000台が販売されたものの、車名からEVを連想しにくいという声があったため、今回のマイナーチェンジを機に車名も変更したという。

三菱としては、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて行政をはじめとする各方面で脱炭素化の取り組みが加速していることや、集合住宅における充電設備の普及促進を追い風に、同モデルでラストワンマイルのCO2削減に貢献したいとしている。

ミニキャブEVの主な特徴や、従来型からの進化のポイントは以下のとおり。

  • モーターや駆動用バッテリーなど電動系コンポーネントを新世代化し、一充電走行距離(WLTCモード)を従来比で約35%増となる180kmに延長。
  • AC200V(15A)での普通充電ではバッテリー残量0%から約7.5時間で満充電に。急速充電機能(オプション)を使えば、約42分で80%までの充電が可能(最大出力電流が60A以上の場合)。
  • 新型モーター/インバーターを採用するとともに一体化構造とすることで、従来モデルよりも高い静粛性を実現。
  • 衝突被害軽減ブレーキシステムや車線逸脱警報システム、オートマチックハイビーム、誤発進抑制機能(前進時)などの予防安全技術「三菱e-Assist」を採用することで安全性能を向上。
  • 車両から電気を取り出せるアクセサリーコンセント(AC100V、最大1500W)をフロアコンソール背面に設置。災害などの緊急時に、消費電力の大きい電化製品が利用可能に。
  • 充電用USBポート(タイプCおよびタイプA)をオプション設定し、スマホトレーを併設。
  • 前後ショックアブソーバーの減衰力特性を見直し、乗り心地を向上するとともに、キャビンの揺れを抑制。積み荷の保護にも配慮。
  • 回生ブレーキを積極的に活用する「B」ポジション使用時の回生力を強めることで実用電費を向上。

なお外観上の変化は、フロントバンパーの形状変更のみにとどまっている。

ミニキャブEVの正式なグレード名は「ミニキャブEV CD 20.0kWh」で、価格は2シート仕様車が243万1000円、4人乗り仕様車が248万6000円。

(webCG)

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