【F1 2024】日本GP目前! アルピーヌF1ドライバーが東京のカートコースを疾走

2024.04.03 自動車ニュース bg
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「アルピーヌF1チーム MEET THE DRIVER」に参加した、F1ドライバーのエステバン・オコン選手(写真左)と、リザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハン選手(同右)。
「アルピーヌF1チーム MEET THE DRIVER」に参加した、F1ドライバーのエステバン・オコン選手(写真左)と、リザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハン選手(同右)。拡大

アルピーヌ・ジャポンは2024年4月2日、アルピーヌF1チームのドライバーを招いてのイベント「アルピーヌF1チーム MEET THE DRIVER」を、東京・お台場のシティ・サーキット・東京ベイで開催。4月5日に開幕するF1日本GPのために来日したエステバン・オコン選手らがレースへの意気込みを語った。

雨の2021年ハンガリーGPでは初優勝、さらに2022年の日本GPはやはり雨のなかで4位入賞と、雨との相性がいいオコン選手。今週末の鈴鹿も雨の可能性があることから、上位入賞も期待できるかもしれない。
雨の2021年ハンガリーGPでは初優勝、さらに2022年の日本GPはやはり雨のなかで4位入賞と、雨との相性がいいオコン選手。今週末の鈴鹿も雨の可能性があることから、上位入賞も期待できるかもしれない。拡大
ドゥーハン選手は2022年からアルピーヌ・アカデミーの一員に加わり、今季はリザーブドライバーを務める。今年21歳となったオージーが狙うのは、当然、レギュラーシートの獲得だ。
 
ドゥーハン選手は2022年からアルピーヌ・アカデミーの一員に加わり、今季はリザーブドライバーを務める。今年21歳となったオージーが狙うのは、当然、レギュラーシートの獲得だ。
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秋から春の開催に変わった影響は?

アルピーヌF1チームのドライバー、エステバン・オコン選手と、同じくリザーブドライバーのジャック・ドゥーハン選手が、黄色い「アルピーヌA110」をドライブしさっそうと会場に現れた。

今年から初の春開催となった日本GPについて聞かれたオコン選手は、「これまではシーズン後半に開かれていて、前回開催の9月のときは気温も高く、レース中にタイヤを温存するのに苦労したけれど、今年はもっと涼しくなるだろう。この週末は雨の予報もあるようだが、2022年のときも雨で4位に入ったし、今季型のマシンもアップデートされて競争力をつけてきているから頑張れると思うよ」と前向きなコメント。また春の日本については、「ピンクと白の桜の花があらゆるところで咲いていて、『春に来るとこういう景色だったんだ』と思ったね」と印象を語った。

ドゥーハン選手には、今季第3戦オーストラリアGPでのデモ走行についての質問が飛んだ。彼にとってはただのデモランではない。1994年から二輪のロードレース世界選手権500ccクラスで5年連続チャンピオンとなった実の父、ミック・ドゥーハンとの親子ランだったのだ。「母国で父と一緒に走れるなんて素晴らしい経験だったよ。あれだけ勝利を重ねたライダーとなんだから、身の引き締まる思いだった」と実父である“レジェンド”との走りを振り返っていた。

オコン選手のドライブでカートコースを疾走する「アルピーヌA110 Rチュリニ」。周回を重ねるたびにタイムアップを果たし、曲がりくねった幅の狭いコースでスキール音を響かせ、好タイムをマークした。
オコン選手のドライブでカートコースを疾走する「アルピーヌA110 Rチュリニ」。周回を重ねるたびにタイムアップを果たし、曲がりくねった幅の狭いコースでスキール音を響かせ、好タイムをマークした。拡大
会場にはジャック・ドゥーハンの父、ミック・ドゥーハンの姿も。かつて二輪ロードレース世界選手権500ccクラスで5連覇を達成したレジェンドは、「息子がカートで走ると聞いたからやってきた」と、イベントスタッフも驚くサプライズゲストとして登場した。
会場にはジャック・ドゥーハンの父、ミック・ドゥーハンの姿も。かつて二輪ロードレース世界選手権500ccクラスで5連覇を達成したレジェンドは、「息子がカートで走ると聞いたからやってきた」と、イベントスタッフも驚くサプライズゲストとして登場した。拡大

オコンは「筑波でドリフトしたい」!?

オコン選手には、「筑波サーキットでドリフト走行したいらしいが本当か?」というユニークな質問も投げかけられた。「そうなんだ。ゴーカートのコース以外でレーシングコースを初めて知ったのは、5歳のときに友達と『グランツーリスモ3』で走った筑波だったんだ。残念ながらまだ実際に走ったことはないけど、いつか筑波でドリフトしたいね」と、現役F1ドライバーから思わぬ夢が語られていた。

2人のドライバーによるデモランも行われた。2023年暮れにオープンしたばかりの都市型サーキット、シティ・サーキット・東京ベイでは、電動レーシングカートで全長400mのコースを走ることができる。ドゥーハン選手はこのEVカートで、そしてオコン選手はなんと実車の「A110 Rチュリニ」で疾走。両人とも周回を重ねるたびにタイムアップを果たし、特にオコン選手は、幅の狭いカートコースで切れ味抜群のコーナリング&ブレーキングを披露。車格があまりにも違うものの、ドゥーハン選手を2秒上回るタイムで駆け抜け周囲を驚かせた。

アルピーヌF1の2024年シーズンは、第3戦を終えてコンストラクターズランキングで無得点の最下位、レースでも最高13位とワークスチームらしからぬ低調なスタートとなった。ライバルとの差を埋めるべく、日本GPには今季型「A524」のフロントウイングを改良するなどのアップデートも予想されており、今後の復活が期待されている。

F1日本GPは4月5日に開幕、決勝は7日に行われる。

(文=bg)

 

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