中国市場で新たに展開 ホンダの次世代EV「Ye」シリーズ登場

2024.04.17 自動車ニュース webCG 編集部
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ホンダが中国市場で展開する「Ye」シリーズ。写真左から「Ye S7」「Ye GT CONCEPT」「Ye P7」。
ホンダが中国市場で展開する「Ye」シリーズ。写真左から「Ye S7」「Ye GT CONCEPT」「Ye P7」。拡大

本田技研工業の中国現地法人である本田技研工業(中国)投資有限公司は2024年4月16日、中国市場に投入する新型電気自動車(EV)「Ye(イエ)」シリーズを発表。その第1弾となる「Ye P7」および「Ye S7」、第2弾のコンセプトモデルとなる「Ye GT CONCEPT」を世界初公開した。

Ye P7
Ye P7拡大
Ye P7
Ye P7拡大
Ye S7
Ye S7拡大
「Ye P7」のインテリア。
「Ye P7」のインテリア。拡大
Ye GT CONCEPT
Ye GT CONCEPT拡大
Ye GT CONCEPT
Ye GT CONCEPT拡大
「Ye GT CONCEPT」のコックピット。
「Ye GT CONCEPT」のコックピット。拡大
「Ye GT CONCEPT」のインテリア。
「Ye GT CONCEPT」のインテリア。拡大

Yeシリーズは、四輪の電動化が進む中国において展開している「e:N(イーエヌ)」シリーズに続く、ホンダのEVシリーズ。漢字表記(火へんに化と十)では「明るく光り輝く」という意味があり、「Yeシリーズのクルマを運転するすべての人が、操る楽しさを通じて心の内に秘めた思いを解放し、それぞれの個性を明るく輝かせてほしい」というメッセージが込められているという。

また、電動化への変化が速い中国市場において、挑戦と進化を絶えず追い求め変革を加速させるという決意から、同シリーズの車両には次世代EV向けとなる新たな「H」マークが用いられている。

個々のプロダクトについては、ホンダ独自の“マン・マキシマム/メカ・ミニマム思想”に基づく人を中心としたパッケージングを掲げ、中国で新開発したEV専用プラットフォームと、ホンダが長年培った電動化技術の融合により、「操る喜び」をさらに突き詰めたとアピールされる。さらに、先進のAI技術によるサポートを盛り込むなど、すべての乗員が快適に移動できる空間を目指すという。

今回発表された3モデルの概要は以下のとおり。

【Ye P7/Ye S7】
Yeシリーズ第1弾モデルとなるモデル。新開発のEV専用プラットフォームが採用され、1モーターによる後輪駆動モデルと、2モーターによる四輪駆動モデルがラインナップされる。後輪駆動モデルは軽快ですっきりしたハンドリング、四輪駆動モデルは高出力でありながらも意のままに操ることができるハンドリングが持ち味という。

車内は前後席ともに、ゆとりある空間を確保。AIや各機能と連動し、インストゥルメントパネルやドアパネルのLED発光パターンを変えることで、「知性を感じられる運転体験の実現」を目指した。

デザインにおいては、Ye P7では「シームレスで洗練されたスマートな未来感」が、Ye S7については「見る人に刺激を与えるエモーショナルな未来感」が表現されている。ともに2024年末以降に発売予定だ。

【Ye GT CONCEPT】
「中国におけるホンダのEVの象徴となるモデル」を目指して開発されたコンセプトモデル。GT(グランドツアラー)の名にふさわしいロー&ワイドなスタイリングや、レーシングドライバーのように運転に没入できるコックピットが特徴とされている。

「クルマと一体となって走る究極のドライビング体験の提供」も視野に、優れたダイナミクス性能も追求。助手席前方には、従来のLCDディスプレイに対して、より奥行き感があり大画面を見ているような体験が可能な「遠焦点ディスプレイ」を搭載。プライベートシアターのような没入空間を提供するという。同モデルをベースとした量産モデルは、Yeシリーズ第2弾として2025年内に発売される見込みだ。

なお、今回発表されたYe P7/Ye S7およびYe GT CONCEPTは、中国国内で開催される北京モーターショー2024(一般公開:4月29日~5月4日)において展示される予定。同社によれば、2027年までにYeシリーズ6機種を投入する計画という。

(webCG)