ポルシェ・カイエンSクーペ(前編)

2024.06.23 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が最新の「ポルシェ・カイエン クーペ」をドライブ。ガラリと変わったのはインテリアのみならず、シャシーにも「ポルシェ史上最大級」をうたうアップデートが施されている。早速、山野のジャッジを聞いてみよう。
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ゆっくりと着実に進化するのがポルシェ

「乗った瞬間、ポルシェですね!」とレーシングドライバーの山野哲也。テストしているのは、ポルシェ・カイエン クーペである。

山野:ステアリングホイールの形状やその奥のメーター類。全体に虚飾を排したシンプルさ。「走りに徹している」とうれしく感じるポルシェ好きも多いのではないでしょうか。

いまやポルシェの大黒柱といえるカイエンから、流麗なルーフラインが与えられたカイエン クーペが派生したのは2019年。2023年に改良を受け、内外装をはじめ機関部にも大幅に手が入れられた。新しいSUVクーペの運転席に座って最初に気がつくのが、インパネまわりの変化だ。

webCG:ダッシュボードが「タイカン」譲りのスタイルになりました。ディスプレイ主体になって、グッとモダナイズされた印象です。

山野:それでも伝統に裏打ちされた、変わらないたたずまいがありますね。ポルシェの場合、ゆっくりした時間のなかで着実に進化していく、そんな感想を抱きます。

webCG:フルデジタルになってもなお、メーターパネルの中央に大きなタコメーターを持ってくるあたりが、いかにもポルシェです。一方、シート地にあえて昔懐かしい千鳥格子をあしらっているのが、またニクい。個人的には「ちょっと田舎くさい」ところがポルシェ、というかドイツっぽいと思います。

 
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【ポルシェ・カイエンSクーペ】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4930×1983×1678mm/ホイールベース:2895mm/車重:2250kg/駆動方式:4WD/エンジン:4リッターV8 DOHC 32バルブ ツインターボ/トランスミッション:8段AT/最高出力:474PS(349kW)/6800rpm/最大トルク:600N・m(61.2kgf・m)/2000-5000rpm/タイヤ:(前)285/40ZR22 110Y XL/(後)315/35ZR22 111Y XL(ピレリPゼロ)/燃費:13.4-12.5リッター/100km(約7.4-8.0km/リッター、WLTPモード)/価格:1644万円

【取材時の燃費データ】
テスト距離:285.6km(市街地2:高速道路6:山岳路2)/使用燃料:40.2リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:7.1km/リッター(満タン法)/7.2km/リッター(車載燃費計計測値)
【ポルシェ・カイエンSクーペ】
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4930×1983×1678mm/ホイールベース:2895mm/車重:2250kg/駆動方式:4WD/エンジン:4リッターV8 DOHC 32バルブ ツインターボ/トランスミッション:8段AT/最高出力:474PS(349kW)/6800rpm/最大トルク:600N・m(61.2kgf・m)/2000-5000rpm/タイヤ:(前)285/40ZR22 110Y XL/(後)315/35ZR22 111Y XL(ピレリPゼロ)/燃費:13.4-12.5リッター/100km(約7.4-8.0km/リッター、WLTPモード)/価格:1644万円
	
	【取材時の燃費データ】
	テスト距離:285.6km(市街地2:高速道路6:山岳路2)/使用燃料:40.2リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:7.1km/リッター(満タン法)/7.2km/リッター(車載燃費計計測値)拡大