ホンダ・プレリュード(後編)
2025.12.21 思考するドライバー 山野哲也の“目” レーシングドライバー山野哲也が新型「ホンダ・プレリュード」に試乗。前編ではパワートレインの制御を絶賛した山野だが、シャシーやハンドリング性能はどう見ているのだろうか。箱根のワインディングロードでの印象を聞いた。高級クーペにもスポーツカーにも
山野哲也が試乗しているのは24年ぶりに復活したホンダ・プレリュード。フロントのデュアルアクシス式ストラットをはじめ、ZF製の電子制御式可変ダンパー、ブレンボ製ブレーキキャリパーなど、シャシーの主要なコンポーネントを「シビック タイプR」と共用している。ホイールベースはタイプRが2735mm、プレリュードは2605mmだ。山野は2025年のスーパー耐久にシビック タイプRで参戦し、クラス優勝を遂げている。
「タイプRはスーパー耐久のほかに市販車にもよく乗りますが、その足まわりを使用して、これだけ滑らかにできるんだということに驚かされました。タイプRはストローク感が少なくて、その狭いストロークのなかで最大のパフォーマンスを発揮させるようにつくってあります。それに対して、このプレリュードは、ストロークを3倍にも4倍にも感じさせます」
「まるで波に乗っているかのような揺らし方を残すことによって、乗っている人に対して、気持ちよさを与えてくれる。特に『コンフォート』モードのときにそれが顕著です。モードはコンフォートのほかに『GT』と『スポーツ』がありますが、切り替えたときの変化がびっくりするぐらい大きい。プレリュードほど変化が大きいクルマはそうそうありません」
「こういう乗り味は走り込んで開発しないとできないはずです。例えば減衰力を10%ずつ変化させていきましょう、みたいに数値から追い求めていくと、実はドライバーはあまり変化を感じません。でもプレリュードは違います。コンフォートではリラックスしすぎてしまうぐらいの乗り心地になっているのに対し、GTモードではそれをシャキッと収めて、すべての道に対してプレリュードの性能を気持ちよく発揮できます」
「その上のスポーツモードになると、ワインディングロードからサーキットを走れるような仕様に変わり、だいぶシビック タイプRに近づくという感じです。スポーツモードはハンドリング性能もいい。どちらかといえばマイルドな部類ではありますが、スポーツカー的にとても気持ちよく走れます」
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