【F1 2024】第23戦カタールGPでフェルスタッペン今季9勝目、コンストラクターズタイトルは最終戦へ
2024.12.02 自動車ニュースF1世界選手権第23戦カタールGP決勝が、2024年12月1日(現地時間)、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキット(5.419km)を57周して行われた。
前戦ラスベガスGPでドライバーズチャンピオンはマックス・フェルスタッペンに決まったが、コンストラクターズタイトル争いは継続中。24点先行するトップのマクラーレンと2位フェラーリ、さらに53点ビハインドと大逆転には奇跡が必要な3位レッドブル。残り2戦、スプリントを含めた合計103点の奪い合いで雌雄が決する。
前日に開かれた今季6回目にして最後のスプリントでは、19周の短期決戦でオスカー・ピアストリ優勝、ランド・ノリス2位でマクラーレン・メルセデスの1-2フィニッシュ。一方のフェラーリはカルロス・サインツJr.4位、シャルル・ルクレールは5位で、トップ2のギャップは30点に開き、マクラーレンはレースでも1-2を決めれば26年ぶりのチームズタイトルに手が届く計算だった。
しかし、セーフティーカーが3回も入った荒れたレースでは、2位走行中のノリスがイエローフラッグでスローダウンしなかったため、10秒のストップ&ゴーペナルティーが科され上位から脱落。代わって2位にルクレールが上がり、タイトル争いは最終戦アブダビGPまで持ち越された。
レースを制したのは、レッドブル・ホンダRBPTのフェルスタッペンだった。予選でトップタイムをマークするも、“不必要な低速走行”というめずらしい違反により1グリッド降格。2番グリッドからスタートで首位を奪うと、1秒半後方にピタリとつけるノリスからのプレッシャーにも屈せず、今季9勝目、通算63勝目を飾った。
2位ルクレール、そして6位にサインツJr.が入り、スクーデリアは最後の逆転に望みをつなげた。3位はピアストリだった。
ポールポジションからスタートしたメルセデスのジョージ・ラッセルは、レースでは苦戦を強いられ4位。アルピーヌ・ルノーのピエール・ガスリーは、セーフティーカーのタイミングで順位を上げて5位でフィニッシュした。アルピーヌはポイントを59点とし、ハースを抜き再びコンストラクターズランキング6位に浮上した。
フェルナンド・アロンソは8番グリッドから7位入賞し、アストンマーティン・メルセデスにとっては5レースぶりの得点。キック・ザウバー・フェラーリのジョウ・グアンユーは自身ベストタイの8位でゴールし、ここまで無得点という屈辱的なポジションに甘んじていたザウバーに4点を献上した。
ケビン・マグヌッセンが9位2点を獲得するも、ハース・フェラーリはアルピーヌに5点差をつけられランキング7位に後退。ノリスはファステストラップを記録しながら10位でレースを終えた。
以下、11位バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、12位ルイス・ハミルトン(メルセデス)、13位角田裕毅(RBホンダRBPT)、14位リアム・ローソン(RB)、15位アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・メルセデス)が完走した。
なおスプリントでの入賞者は1位ピアストリ、2位ノリス、3位ラッセル、4位サインツJr.、5位ルクレール、6位ハミルトン、7位ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、8位フェルスタッペンだった。
ドライバーズチャンピオンシップは、王者フェルスタッペン429点、2位ノリス349点、3位ルクレール341点、4位ピアストリ291点、5位サインツJr.272点といった上位の顔ぶれ。
コンストラクターズチャンピオンシップは、1位マクラーレン640点、2位フェラーリは619点。1レースで21点差を逆転するのは、不可能ではないが簡単でもない。3位レッドブル581点、4位メルセデス446点、5位アストンマーティン92点と続く。
全24戦という最長シーズンはいよいよ最終戦へ。次のアブダビGP決勝は、12月8日に行われる。
(文=bg)
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