BMW X3 M50 xDrive(後編)
2025.06.26 谷口信輝の新車試乗 4代目へと進化した、BMWの最量販SUV「X3」。そのトップグレードにワインディングロードで試乗した谷口信輝が、このクルマならではの走り、そしてユーティリティーについてリポートする。間に“なにか”がいるような……
フルモデルチェンジを受けたBMW X3の「M50 xDrive」に雨の箱根で試乗した谷口信輝。その前編では、パワフルでレスポンスが良好なパワートレイン、そしてリニアな反応を示すブレーキ系について高い評価が得られたが、ハンドリングについては「切り始めのレスポンスはクイックなのに、切れば切るほど反応が穏やかになっていく」と語った。このハンドリングに関するコメントはちょっと気になるところなので、あらためて深掘りしてみよう。
「ステアリングを切る量が例えば1から10まであったとして、最初の1とか2とかは、切ったぶんだけ曲がっていくというよりは、切った量よりも少し先走って曲がっていくくらい、反応は鋭い。でも、さらに切っていくと、反応が少し穏やかになるんですよ。なんか、純粋にメカニカルなフィーリングというよりは、ステアリング系のどこかに、いろいろと変化する要素が紛れ込んでいるような気がするんです」
実は谷口、これとよく似たことを「BMW M4」に試乗したときにも口にしていた。そう指摘すると、「そうなんですよね、これってステアリングに限らず、BMWのコントロール系に共通した傾向のような気がするんです。例えば、自分はステアリングとかタイヤとかと直接、話がしたい。でも、僕が話しかけようとすると、ステアリングとかタイヤとかの代理人みたいなのが出てきて、『ご用件はなんですか?』と尋ねてくる。『いやいや、僕はステアリングやタイヤと直接、話がしたいんですよ』と言っても、いうことを聞いてくれない。この辺が少しもどかしいというか、BMWに共通した傾向だなあと感じているんです」
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