「日産パトロール」のハイパフォーマンスバージョン「パトロール NISMO」登場
2025.06.25 自動車ニュース![]() |
日産自動車は2025年6月25日、フルサイズSUV「パトロール」のハイパフォーマンスバージョン「パトロールNISMO」を発表した。同年7月に中東地域で販売を開始する予定。
NISMOは日産のモータースポーツ活動から生まれたハイパフォーマンスブランドである。レースシーンで培った経験と技術を注ぎ込んだNISMOの名を冠するロードカーシリーズもリリースされている。今回のパトロールNISMOは、2024年9月に登場した新型パトロールがベース車となり、高性能車の開発を得意とするチームが、SUVの力強さとサーキット由来の高い技術を組み合わせて開発したモデルと紹介される。
専用にチューニングされたV6ツインターボエンジンや、一目でNISMOとわかる優れた空力性能を持つエクステリアに加え、専用サスペンションや専用エキゾーストシステムを採用し、NISMOならではの高いパフォーマンスを発揮するという。
パトロールNISMOに搭載された4リッターV6ツインターボの「VR35DDTT」エンジンは、NISMO専用チューニングによりベースモデルよりも60HPアップの最高出力495HPを発生。日産のいわき工場で生産されるこのエンジンには、NISMO専用の赤いエンジンカバーとスペシャルメタルプレートが装着される。9段ATは、エンジンの高出力化に合わせたチューニングが行われている。
エクステリアでは、縦と横のラインによって構築された「Vモーショングリル」と立体的なハニカムメッシュが採用されたフロントフェイスが目を引く。新設計のフロントバンパーはブレーキの冷却性能を高めるデザインとし、走行時にはブレーキディスクの温度を6%低下させるという。
延長されたリアスポイラーとエッジが重なって見えるレイヤードディフューザー形状のリアバンパーが、車両後方の風の流れを整え空気抵抗を低減。バンパーの両端には、エアスプリッターも配している。
インテリアでは、ダッシュボードやシート、ステアリングホイール、ドアパネルをブラック基調とし、精巧な金属調のフィニッシャーと高級感を演出するスエード調の表皮を採用。赤いシートベルトやスタータースイッチ、カーボン調加飾を随所に配置することで、高性能モデルならではの雰囲気を表現している。ヘッドレスト部分に「NISMO」ロゴが刺しゅうされたスポーツシートは本革と赤いスエード調素材のコンビ表皮で仕立てられ、アルミ製のアクセルペダルとブレーキペダルも備わる。
シャシーにもNISMOの手が入っている。専用チューニングされた電子制御ダンパーがリアルタイムに減衰力を自動調整し、電子制御パワーステアリングは走行シーンに合わせて操舵力を調整する。ホイールにはRAYSと共同開発した「NISMO」のロゴ付き9スポークデザインの22インチ鍛造アルミホイールが採用された。
(webCG)