BMW M2(前編)

2025.10.09 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 縦置きの6気筒エンジンに、FRの駆動方式。運転好きならグッとくる高性能クーペ「BMW M2」にさらなる改良が加えられた。その走りを、レーシングドライバー谷口信輝はどう評価するのか?
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ガンダム好きにはたまらない

いままさに谷口信輝が乗り込もうとしているのは、アグレッシブなスタイリングが与えられたBMWのコンパクトスポーツモデル、新型M2である。

「あれ、M2って最近フルモデルチェンジを受けたばかりじゃなかったっけ?」と思ったアナタは正しい。

初代M2のデビューは2016年。そして2023年2月にフルモデルチェンジを受けて2代目に生まれ変わった。今回、登場願った“新型”は2024年10月に誕生した「2代目M2のマイナーチェンジ版」で、3リッター直6ツインターボエンジンの最高出力がこれまでの460PSから480PSへと引き上げられたのが最大の相違点。つまり、2代目M2はフルモデルチェンジからわずか1年8カ月でフェイスリフトを受けたことになる。果たして、最新のM2に谷口はなにを感じ取るのだろうか?
「これ、マジで『ガンダム』に乗り込む感じですね」

その特徴的なデザインのシートを見つめながら、谷口がひとりつぶやいた。BMW Mハイパフォーマンスモデルのシートを見た谷口がガンダムを連想するのはいつものことだが、それにしても新型M2のシートは大胆極まりない。なにしろ、サイドサポート部がシートバック本体から半ば切り離されていて、両者の間には細長い穴がポッカリと開いているのである。
「これじゃあ、後ろから背中コチョグリし放題じゃないですか!」

コチョグリという言葉を聞くのも初めてなら、まさかこの穴から本当に背中がくすぐれるとも思わないけれど、そんなジョークを言いたくなるくらい個性的なデザインのシートであることは間違いない。
「いや、でもガンダム好きだったら、絶対にこのシートも好きになるでしょ。しかも、ステアリング裏のシフトパドルまでカーボン製じゃないですか。ロボット好き、メカ・オタクにはたまらないインテリアですよね」

 
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