“ポチって”始まるブランド体験 「Amazonで買えるホンダ」って何だ?
2026.05.22 デイリーコラムホンダはオフィシャルグッズ好き!?
突然ですが、クルマ好きの読者諸兄におかれましては、おそらくひとつやふたつ、人によっては数十個、もしくはそれ以上、自動車メーカー関連のグッズを持っていることでしょう。筆者の部屋にも、メーカーを問わずたくさんの……(妻に知られると面倒なの以下自粛)。
筆者は仕事がら自動車メーカーの本社を訪れることもあるので、横浜の日産本社内、ショールーム脇にあるオフィシャルグッズショップや、もうなくなってしまったけれど、ホンダの青山本社1階のショールーム(Hondaウエルカムプラザ青山)の売店なんかも結構チェックしていたりして。
ホンダのショールームにあったショップなんて、サンリオキャラクターとのコラボグッズから、初代「N-BOX」の開発をまとめてF1に戻り、ちょっと前のホンダ絶好調時代を築いた浅木泰昭さんが書いた直筆サイン入りの本なんていうレアものまで販売されていることもあって、結構楽しかったりする。
そして何を隠そう、筆者はひそかに思っている。コラボアイテムで最も攻めているのはホンダではないかと。
筆者が驚いたのは、2年ほど前。F1でもおなじみのモータースポーツ関連会社「HRC(ホンダ・レーシング)」が、「MOUSSY(マウジー)」というアパレルブランドとコラボしたときのことだ。
MOUSSYとはギャルを卒業したお姉さんをターゲットにしたブランド(つまり、おじさん世代のクルマ好きとしては全く縁もないし知らないブランド)。そこがHRCとコラボするなんていったい何が起きたというの?
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あらゆるHondaをAmazonで
ある日、『シティーハンター』でもおなじみ新宿マイシティの地下にある、若い女性向けのブランドが並ぶモールを筆者が歩いていたら、赤・青・白のHRCカラーに塗られたポケバイを派手にディスプレイしたお店があって、あまりの意外性に困惑したことをよく覚えている。ディスプレイに大きくHRCって書いてるんですけど……!
まさかあのHRCじゃないだろうな? と思ったら、まさかのあのHRCだった。メンズは一切なく、若い女性向けの商品ばかりで、Tシャツなどトップスはすべて短めの“へそ出し”。自動車&バイクメーカー(実際には汎用<はんよう>機とか飛行機もつくっているけれど)とのコラボとは思えないほど攻めていたのが印象的だった。
あまりに衝撃的すぎて、後日、そのブランドのターゲット層に入る知り合いのクルマ好き女性に報告したら、「なにこれかわいい!」などと言いながら、その場でスマホを経由して5万円分くらい一気に買っていたのにもまた驚いた。アパレルとのコラボって経済効果がすごいなあ……。
それはさておき、先ごろ、ホンダがAmazon(アマゾン)にオンラインブランドストア「Honda Goods」をオープンした。ちょっとのぞいてみたところ、結構おもしろい。何がおもしろいかって、そこで買えるのがホンダが直接取り扱う商品だけではないこと。「ホンダ関連の正式ライセンス品」であればホンダ以外の出展者が販売する商品も並んでいるのだ。
商品は「クルマ」「バイク」「F1」「HRC」などカテゴリー別でも、「トレンドアイテム」「トイ&ホビー」「ファッション」そして「生活雑貨」とジャンル別でも検索可能。例えばホビーだと、タミヤにアオシマそれからフジミのプラモデルとか、トミカにホットウィールのミニカー、そしてレゴにナノブロックといった具合に、競合メーカーなんて遠慮は一切なく横断して、リストに入ってくるのがおもしろい。
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便利で安心感もある
ちなみにホビーの一番人気は「この1カ月で400点以上販売されました」と表示されているトミカの「NSXパトカー」らしい。やっぱりオトコノコの永遠の憧れといえばパトカーだねぇ。ちなみに2番目は“300点以上”というホットウィールの「'88 ホンダ CRX」。なぜか商品名からは車名の「-」(ハイフン)が抜けているけれど、令和8年にもなってサイバーCR-Xのミニカーが人気だなんて、ちょっと意外に思うのは筆者だけ?
生活雑貨だと、くまモンとホンダのコラボグッズなんかがおもしろい。熊本にホンダの二輪工場があることで実現したコラボレーションというわけだ。
このストアに関してホンダがいうには、「Hondaおよび関連会社が販売するグッズや、Hondaのロゴや製品をモチーフに、ライセンシー各社が販売するアイテムを一元的に紹介するプラットフォームです。お客さまが多様なHondaグッズに容易に出会える環境を整えることで、Hondaブランドとの接点を増やし、認知度をより高めることを目的としています」とのこと。
いちユーザーとしては、ラインナップが豊富だし、なによりAmazonだからポチッと気軽に買えるのがいいじゃないか。
クルマ離れが叫ばれる昨今、クルマ関連のブランドにどんどん触れて親近感を持ってほしいと心から願う。だからこういうのは大賛成だ。それに、Amazonだと気軽に買えるというだけではなく、このブランドストア内であれば「偽物はあり得ない」というのも心強い。ほら、Amazonってマーケットプレイスだと時々微妙なアイテムが販売されているから……。
ところで筆者は「マツダ・ロードスター」のオーナーなのでマツダ公式のグッズサイトは時々チェックしている(12万5000円のボストンバッグなんてのもある)。そして愛車と同じ仕様(同グレードで同ボディーカラー)のモデルカーを買ったほか、時々出てくる特売品に手を出しているのはここだけの内緒だ。2万円買わないと送料が無料にならないのはハードルがちょっと高いけれど、つい余計なものを追加して2万円を無理やり超えるようにオーダーするという、売り手の策略に見事にはまっている事実には気がついていないことにしている。
というわけでたいしたオチもないけれど、今日はこの辺で。
(文=工藤貴宏/写真=本田技研工業、webCG/編集=関 顕也)
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工藤 貴宏
物心ついた頃からクルマ好きとなり、小学生の頃には自動車雑誌を読み始め、大学在学中に自動車雑誌編集部でアルバイトを開始。その後、バイト先の編集部に就職したのち編集プロダクションを経て、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。別の言い方をすればプロのクルマ好きってとこでしょうか。現在の所有車両は「スズキ・ソリオ」「マツダCX-60」、そして「ホンダS660」。実用車からスポーツカーまで幅広く大好きです。
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