ポルシェ911カレラT(後編)
2026.07.19 ミスター・スバル 辰己英治の目利き スバルとSTIでクルマの走りを鍛え、モータースポーツにも積極的に取り組んできた辰己英治さん。彼の目に、“スポーツカーの水準器”こと「ポルシェ911」はどのように映ったのだろう? 走りの楽しさを追求した「カレラT」グレードに乗っての印象を聞いた。自然なエンジン、心地よいトランスミッション
現行のポルシェ911では希少な、MTが搭載されたグレードであるカレラT。前編に引き続き、かつてスバルでクルマの走りを鍛えた辰己英治さんが評価するのは、その911カレラTだ。ドイツにある過酷なサーキット、ニュルブルクリンクにおいて、その市販車も競技車両もたっぷり見てきた辰己さんは、最新の911をどう感じるだろうか?
――ところで、いまは普通の911(グレード名に「ターボ」とつかないモデル)でもターボエンジンになっていますが、それに関して辰己さんはどう感じていますか?
辰己:ターボといっても、今日のクルマは乗りにくいようなパワーの出し方はしていないね。ターボラグもほぼ感じないし。言われなければターボだと感じないくらいだ。昔のポルシェのターボエンジンと違って、これはぜんぜん違和感がない。乗りやすいですね。
ところで、そもそもこのカレラTって、911のなかでどんなモデルなんですか?
――軽量仕様ですね。車名の「T」はツーリングの略で、ピュアで爽快なドライビングプレジャーをうたった軽量グレードだそうです。ウィンドウガラスの軽量化や遮音・断熱材の簡素化によって、ベースの「カレラ」より40kg以上の軽量化を果たしています。そして、こうしてMTが積まれるのも特徴ですね。
辰己:なるほど。それにしても、マニュアルはいいねえ。
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