シトロエンC3エアクロス マックス ハイブリッド(FF/6AT)

分かる人だけ、でいいのかも 2026.09.26 試乗記 高平 高輝 同じシトロエンの「C3」がクロスオーバーSUVに生まれ変わったこともあり、新型「C3エアクロス」はサイズを拡大し、3列シートSUVへと商売を替えた。果たしてそのリアセクションには、小さいながらも2つのシートが確かに備わっている。使い勝手やいかに。
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新型は3列シートのSUV

「BセグメントSUVでは国内唯一の3列シート7人乗りレイアウト」をうたうのが新型C3エアクロスである。2025年秋にひと足早く上陸した新型「C3」よりもさらにボディーは大きく、特に全長は4410mmとC3よりほぼ40cmも長く、ホイールベースも130mm長い2670mmである。「ゴルフ」を軽く上回り、むしろ「ティグアン」や「カローラ クロス」に近い全長のSUVを素直にBセグメントというのはちょっとためらいがあるが、C3をベースにした3列シート7人乗りであることは間違いない。いつもシトロエンはこういうニッチな分野をついてくる。

といっても、全長4.4mクラスのボディーに7人分のシートを詰め込んでいるのだから、やはり限界はある。予想どおりというか、2列目シートを座面もろとも前方に折りたたんで、その隙間から潜り込む(体の硬くなった年配者はひと苦労だ)サードシートはどう見てもエマージェンシー用。薄い座布団を床の上に置いただけ、といったシートである。四角いボディーのおかげで頭がつっかえるようなことはないが、当然座面クッションとフロア間の高さ、いわゆるヒール段差も最小で、膝前も足先も隙間を見つけて折り合いをつけるしかない(足先をセカンドシートの固定金具に挟み込まれないように注意)。小さなユニットバスに膝を抱えて浸かっているような格好になる。

1列目と2列目に座る他の5人はシトロエン自慢のウレタンフォームが分厚いアドバンストコンフォートシートの恩恵にあずかっているのだから、何ともみそっかす感があるが、それでいいのだという割り切りだろう。むしろこのサイズによくもまあきっちり詰め込んだものだと感心する。

国内では2026年7月下旬に発売された2代目「シトロエンC3エアクロス」。先代は「C3エアクロスSUV」を名乗っていた。今回の試乗車は上位グレードの「マックス」。
国内では2026年7月下旬に発売された2代目「シトロエンC3エアクロス」。先代は「C3エアクロスSUV」を名乗っていた。今回の試乗車は上位グレードの「マックス」。拡大
今回はシートから紹介。複数のウレタンを使い分けるなどして快適性を追求したという「アドバンストコンフォートシート」はうたい文句どおりの仕上がり。「マックス」の表皮はファブリックとテップレザーの組み合わせで、ヒーターも装備する。
今回はシートから紹介。複数のウレタンを使い分けるなどして快適性を追求したという「アドバンストコンフォートシート」はうたい文句どおりの仕上がり。「マックス」の表皮はファブリックとテップレザーの組み合わせで、ヒーターも装備する。拡大
「アドバンストコンフォートシート」は2列目にも採用。3列シート車としては珍しく座面のスライド調整機構は備わらない。
「アドバンストコンフォートシート」は2列目にも採用。3列シート車としては珍しく座面のスライド調整機構は備わらない。拡大
3列目シートはご覧のとおり。座布団か座椅子か……といった程度のスペースではあるが、後で紹介するように床下に格納できるため、あって邪魔になるわけではない。
3列目シートはご覧のとおり。座布団か座椅子か……といった程度のスペースではあるが、後で紹介するように床下に格納できるため、あって邪魔になるわけではない。拡大