
これが今回の主役である「スカイラインスポーツ」。このクーペのほかコンバーチブルがあった。
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これが今回の主役である「スカイラインスポーツ」。このクーペのほかコンバーチブルがあった。
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最初に「プリンス」を名乗ったモデルである1952年式「プリンス・セダンAISH-1」。国産初の直4OHV1484ccエンジンの最高出力は45ps/4000rpmで、シャシーはX型のセパレートフレーム、サスペンションは前後ともリーフ・リジッドだった。
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クラウンに対抗すべく57年に登場した「初代スカイライン」のデラックス・モデル。当時のアメリカ車を5ナンバー枠に縮小したようなスタイリングだが、バックボーントレー式フレームに前はダブルウィッシュボーン/コイルの独立、後ろはド・ディオン・アクスルという特徴的なサスペンションを持ち、エンジンは直4OHV1484cc・60psだった。
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63年に登場した「グロリア・スーパー6」。メルセデス流の設計を持つ国産初の直6SOHC1988cc・105psエンジンを搭載。これに刺激を受けたトヨタと日産も直6SOHC2リッターエンジンをラインナップすることになるが、それは2年以上遅れてのことだった。
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65年に完成した国産初のプロトタイプスポーツである「R380」。ブラバムを参考につくられた鋼管スペースフレームにアルミ製のボディを被せ、最高出力200ps以上を発生する直6DOHC24バルブ2リッターエンジンをミドシップする。66年の第3回日本グランプリではワークスチームの力を遺憾なく発揮、ポルシェ906を抑えて優勝を飾った。日産と合併後に登場したR380II、R381、R382も旧プリンス陣の手で開発されたマシンである。
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66年8月に実施された日産との合併から2カ月後の10月に正式発表されたため「日産プリンス・ロイヤル」と呼ばれるが、実際の開発・製作はプリンスで行われた。ホイールベース3880mm、全長×全幅×全高=6155×2100×1770mm、車重 3200kgという堂々たるボディを、V8OHV6373ccエンジンで粛々と走らせる。
『第42回:『トリノの風薫る』プリンス・スカイラインスポーツ(1962-63)(その1)』の記事ページへ戻る