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開幕戦のニュースのひとつは、フェラーリの復活。予選ではシューマッハー(手前)、そして新入りのフェリッペ・マッサ(奥)がフロントローを独占した。シューマッハーは、アイルトン・セナのポールポジション記録「65」に肩を並べた。(写真=Ferrari)
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予選4番手のアロンソ(手前)は、オープニングラップで2位マッサを抜き、トップのシューマッハー(奥)を追走。36周目、まずはシューマッハーが2度目にして最後のピットイン。この間に差をつめたかったアロンソだったがペースがあげられなかったため、予定より早めにピットに駆け込んだ。アロンソはピットアウト直後にシューマッハーと並び、意地で1位の座を奪取。以後そのオーダーでレースを終えた。(写真=Renault)
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3パートに分かれた新予選の1回目でリアサスペンションが壊れクラッシュを演じたキミ・ライコネンは、最後尾グリッドから1ストップで3位入賞。5番グリッドからスタートしたチームメイト、ファン・パブロ・モントーヤよりも好成績を残した。トップからのタイム差は19.3秒。トラブルさえなければ、アロンソ、シューマッハー、ライコネンの三つ巴の戦いが見られたかもしれなかった。(写真=Mercedes)
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冬のテストで好調が伝えられたホンダ勢。ジェンソン・バトン(手前右)は予選3位からスタートしたがクラッチトラブルで出遅れ、フェラーリから移籍してきたチームメイト、ルーベンス・バリケロ(手前左)と5番手を争い抜きつ抜かれつした。バトンは4位完走、バリケロはギアボックスのトラブルで15位でフィニッシュ。レース前には優勝候補にもあげられていただけに、ホンダにとってはやや低調なスタートとなった。(写真=Honda)
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トヨタは新予選に失敗、レースでも大苦戦。予選はラルフ・シューマッハー(写真)17位、ヤルノ・トゥルーリ14位と後方に沈み、決勝ではラルフが14位、トゥルーリ16位でともに完走。レース後、「どこに問題があるのかわからないが、早急に問題を見つけ出すことを期待している。序盤戦は厳しいものになるだろうが、上位グリッドを目指して、出来る限りハードに努力をするのみだ」(ラルフ)、「パッケージは競争力が低く、レース全体を通して全力を尽くして戦ったが、ハードに攻めれば攻めるほど遅く感じた」(トゥルーリ)と、予想外の戦闘力不足にドライバー含むチーム全体が戸惑いをみせていた。(写真=Toyota)
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チーム結成から数ヶ月で奇跡的に(!?)レースに参加できたスーパーアグリ。予選では佐藤琢磨(写真)20位、井出有治21位とタイム計測したなかでぶっちぎりのビリ。決勝では佐藤は無線と給油トラブルのために計6度のピットイン・アウトを繰り返し、18位完走。井出はフォーメーションラップ前にメカニックが規定時間以上作業したことでドライブスルーペナルティを受け、ピットではメカニックにぶつかるなどトラブル続出。しぶとくコースに残ったが、レース半ばでマシンが止まった。(写真=Honda)
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レース後のコメント。佐藤(左)、「チームにとっては素晴らしい結果だった。ぼくたちがバーレーンに来られるように頑張ってくれたメカニックたちのお陰だ。今日は無線ラジオと燃料リグの問題があって、それが理由でピットストップがいくらか混乱したが、チームのスタッフはよく対応してくれたと思う。チームにとっては良い1ステップだった。今日の結果に非常に満足している。有治がフィニッシュできなかったのは残念だったが、チームが必要としていた良いスタートを切ることができた」。
井出(右)、「レースをフィニッシュしたかった。だが、エンジンが止まってしまった。金曜日と同じ問題があった。レース序盤、ギアをニュートラルに入れられなくなって、ピットストップでオーバーランしてしまった。自分がクルマの改良のためにどう関わっていけばよいかというのが課題だが、メカニックがこれまで頑張って仕事をしてくれたことは分かっているので、自分の経験不足を申し訳なく感じる。エンジニアと問題を見直して、次のマレーシアではフィニッシュを目指してベストを尽くす」。(写真=Honda)
『【F1 2006】開幕戦バーレーンGP、新旧チャンプ対決はアロンソに軍配』の記事ページへ戻る
