寒さと上り坂
最初の「日産リーフ」が発売されたころは走りだす前にいろいろと身構えたもんだ、と思い出す。途中の充電場所はどこか(そもそもちゃんと稼働しているか)、どれだけ余分に時間を見積もればいいか、などなど考えることが多かった。今はずいぶんと気楽だが、それでも何しろBEVだし、万一のことを考えて余裕を持って早朝5時に自宅を出発した。
その時点でN-ONE e:のバッテリー残量は82%、航続可能距離は182kmと表示されていた。集合場所の山梨県の河口湖までは中央高速経由でおよそ100kmなので、どう見ても十分だろう、と走りだしてすぐにもう一度メーターに目を向けると航続可能距離は126kmと出ている。何かの間違いかと思ったら、エアコンをオンにすると一気に残りレンジが減ることが分かった。そういうこともある。なるべく使わないことにするが、都内の外気温9℃が中央高速を下って行くうちにどんどん下がり正直寒い。
とはいえ航続距離を減らしたくないのでシートヒーター(グレード問わず標準装備で本当によかった)をときどきオンにするだけで(もちろん最初から「エコ」モード)寒さに耐えながら、80km/hを上限におとなしく走る。にもかかわらず、八王子を過ぎて上り坂にかかると予想以上に数字が少なくなり、そこからは残り距離をにらみながら70km/h以下に抑えて走った。富士河口湖町役場前に設置されている24時間使用可の50kW出力充電器の前に止めたときの残り航続距離は1km、借用時(満充電)からのトリップは130kmだった。なかなかスリリングである。
今回の試乗車は「ホンダN-ONE e:」の「e:G」グレード。車名とグレード名で「e:」が重複しているが、続けて表記する場合は「N-ONE e:G」とするのが正しいらしい。
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エクステリアデザインはエンジン車の「N-ONE」がベースながら、ヘッドランプの周囲をブラックアウトさせたフロントマスクは印象がだいぶ異なる。長く愛されそうなデザインだ。
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充電ポートはヘッドランプの間に備わっている(写真右の急速充電用は「e:G」ではオプション)。
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14インチのスチールホイールはハーフキャップ付きだ。
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