439台もの「カングー」が集結! 「ルノーカングージャンボリー2012」開催
2012.05.23 画像・写真2012年5月20日、山梨県富士吉田市の富士カームで、「ルノーカングージャンボリー2012」が開かれた。これはルノー・ジャポンが主催する「カングー」を中心とするルノーファンのためのイベントで、今回で4回目。年を追って規模が拡大してきたが、今回参加したカングーはなんと439台! そのほかにカングーを除くルノーが150台、ルノー以外のモデルが54台で、合わせて643台が集まった。ちなみに昨年は計314台だったというから、2倍以上。主催者の事前予想をはるかに上回り、来場したもののメイン会場となる芝生広場に入れない車両も出るほどの大盛況となった。単に数が多いだけではなく、集まったカングーの多くは大なり小なり手が加えられており、それぞれが個性を発揮していたのである。だからといって、決してマニアックな雰囲気のイベントではない。カングーというモデルのキャラクターを反映して、当初から家族連れでの参加が多く、会場内にはほんわかとしたムードが漂っているのだ。そのため以前から女性や子供でも楽しめるファミリー向けのプログラムが充実していたが、今回も愛犬家のために新設された「ドッグラン」をはじめ、さまざまなコーナーやアトラクションが用意されていた。そんなイベントを楽しむ人々で大いににぎわっていた会場から、リポーターの印象に残ったモデルやシーンを紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)

富士山が見下ろす富士カームの芝生広場を埋め尽くした色とりどりの「カングー」の大群。実に439台を数えた。だがやや大げさにいえば1台として同じクルマはなく、ルノー・ジャポンの新たなブランドメッセージである「Vis Tes Passions」、直訳すると「個性的に生きなさい」、意訳して「好きを、走れ。」を地で行っていた。
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富士山が見下ろす富士カームの芝生広場を埋め尽くした色とりどりの「カングー」の大群。実に439台を数えた。だがやや大げさにいえば1台として同じクルマはなく、ルノー・ジャポンの新たなブランドメッセージである「Vis Tes Passions」、直訳すると「個性的に生きなさい」、意訳して「好きを、走れ。」を地で行っていた。
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ファミリーでの参加が多いのが、このイベントの特徴のひとつ。これは2011年に日本のみで30台が限定販売されたローズ(ピンク)の「カングー・クルール」、略して「ピングー」を、双子のお嬢ちゃんのベビーカーに合わせて選んだというご家族。ちなみに「ピングー」は、このほかにも1台(2台という説もあったが、未確認)参加していた。
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パパのお友達が直してくれている、ボクんちのカングーが気になってしょうがない坊やと、坊やがカングーの下に潜り込まないようあわてて止めるパパ。とてもシックな色合いで塗り分けられた初代「カングー」で、遠く神戸から参加したファミリー。
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白いボディーのノーズに赤と青のテープを、よく見るとけっこう無造作に貼っただけなのだが、トリコロールがとてもオシャレに見える「カングー」。モディファイはアイデアとセンス次第ということを感じさせる1台。
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「BLUE SHUTTLE」と名付けられた、ライフスタイル誌「Free & Easy」のスタッフカー。4つのトーンのブルーのマット(つや消し)フィニッシュのボディーは、ラッピングかと思いきや、すべてペイント仕上げ。しかもシートもダークブルーのレザーで張り替えるなど、非常に凝っている。クロム仕上げのアメリカンな雰囲気のホイールは、PCDチェンジャーを介して装着しているという。
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♪親カングーの背中に子カングーを載せて、子カングーの背中に孫カングー載せて……というカングー4段重ねの図。孫とひ孫は不明だが、子カングーはRENAULT toysのオフィシャル商品である。
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先日発表されたばかりの、「フレンチレトロ」をテーマにした3色をまとった今年の「カングー・クルール」の限定車が、来場者に向けてお披露目された。左から「ヴェール パステル」、「ベージュ カマルグ」、そして「ブルー エクスプレス」。
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新旧「カングー」による、まるで集団見合いのような図。
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会場にやってきた「カングー」以外のルノー車も150台を数えた。これはルノー初のFF乗用車として1961年に登場、92年まで30年以上にわたって作られたベーシックモデルの「ルノー4(キャトル)」。
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「ルノー4」のフロントドアから後ろに大きな荷箱を背負った商用バンの「フルゴネット」。本来、商用バンを中心に開発された「カングー」の大先輩である。
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「カングー」の先代にあたる商用バンの「エクスプレス」は、「ルノー5(サンク)」がベース。この個体はツヤが退けてところどころサビたボディー、白ちゃけてしまった樹脂パーツなど、道具として使い込まれたイイ味を出している。
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かわいらしい初代「トゥインゴ」は、2台がエントリー。左側のゴールドの個体は、ボンネットに3つ並んだエアダクトがトリコロール仕上げになっているが、アフターパーツとして出ているらしい。
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見たところコンディションはとても良好だった3代目「エスパス」。「エスパス」はもともと航空宇宙産業を母体とし、一時はスポーツカーやF1を含むレーシングカーも作っていた「マトラ」で開発・生産されていた。
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走り系のモデルも少なからず並んでいた。右は先代「メガーヌ・ルノースポール」をベースに後席を取り払うなどして徹底的に軽量化。ニュルブルクリンクFF最速をうたった450台限定の「R26.R」。
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ルノースポール初の市販車として1995年に発表された「ルノースポール・スピダー」。もともとワンメイクレース用車両として開発された、サイドウインドウやソフトトップの備えがない完全なロードスターで、初代「メガーヌ16V」用の2リッターエンジンをミドシップする。
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ファミリーに人気のイベントだけあって、以前から女性や子供向けのプログラムも用意されている。これは子供向けのサッカーゲーム。
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今回から新たに用意された、愛犬家のための「ドッグラン」。さわやかな風が抜ける木陰では、愛犬とともに心身の疲労を癒やすという「ドッグヨガ」を実践中。
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今回は約300匹ものワンちゃんがお供してきたそうだが、筆者の心に刺さったのは、「ルノー4」につながれていたスタンダードプードルのエルくん。「かわいい〜」と寄ってきた子供たちが、「ふわふわ〜」とか「羊みたい」などと言いながらうれしそうになで回していたが、まったくいやなそぶりを見せずにおとなしくしていたお利口さん。
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ステージでは午前、午後と2回のスペシャルトークショーも行われた。午後のゲストは、愛犬とともに「カングー」でやってきたタレントでモデルの森泉さん。ジザベルちゃんという愛犬も場慣れしているのか、こちらもおとなしく、お行儀がよかった。
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ルノー・ジャポン主催イベント恒例の、ルノーグッズが当たる「ジャンケン大会」も盛り上がった。