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2015年3月のジュネーブショーでお披露目された「ケイマンGT4」。日本ではそれに先行する2月11日に予約受注が始まった。車両価格は1064万円。
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トランスミッションは6段MTのみ。「918スパイダー」風のデザインのステアリングの直径はシリーズで最も小さい360mm。
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大型の固定式リアスポイラーはカーボン製。アルミのステーでハッチゲートに取り付けられている。角度調整が可能。
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試乗の舞台はポルトガル。一般道のほか、南ポルトガルのアルガルヴェ国際サーキットも走行した。
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ボディー外寸は4438×1817×1266mm。ホイールベースは他の「ケイマン」より9mm長い2484mmとされる。
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3つの大型フロントエアインテークは、その背後にある3つのラジエーターとフロントブレーキに冷却用のエアを供給する。
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ボディーサイドのエアインテーク。「GT4」と刻まれている。
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3.8リッターのフラット6ユニットは完全にカバーされていて見られない。最高出力は「911カレラS」より15ps低い385ps/7400rpm、最大トルクは42.8kgm/4750-6000rpm。
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“デュアルチューブ”のスポーツエキゾーストシステムが中央に配置される。その他、スモークタイプのリアコンビランプと、ディフューザールックのアンダーフロアパネルが「GT4」の目印。
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2ウェイの「スポーツシート・プラス」が標準。オプションでカーボン製の「フルバケットシート」(写真)も選べる。
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中央のタコメーターのレッドゾーンは7600rpmから。写真では見えないが、スピードメーターの表示は330km/hまで。
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ドアノブは簡易なストラップとされる。往年の「911RS」シリーズを思わせる。
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オプションの「スポーツクロノパッケージ」を選ぶと、ダッシュボードの中央にアナログストップウオッチが付く。また、スマートフォン向けの「ポルシェ・トラックプレシジョン・アプリ」を使って、走行データの記録や管理ができるようになる。日本でも使えるように鋭意開発中という。
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加速性能は0-100km/hが4.4秒で、0-200km/hが14.5秒。最高速は295km/h。
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シフトフィールは剛性感に満ち、かつ通常モデルより操作力を要する。聞けば、シフトノブは20mm短縮されているという。
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タイヤサイズは前が245/35ZR20(写真)、後ろが295/30ZR20。
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アルガルヴェ国際サーキットを行く。2008年にオープンした新しいコースで、高低差が大きいことで知られる。“F1バージョン”と呼ばれる最長のレイアウトで全長は4684m。メインストレートの長さは969m。
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「911 GT3」譲りの脚の強さは想像以上。サスペンションの横剛性、および位置決め精度の高さが光っている。
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セラミック・コンポジットブレーキの「PCCB」はサーキット派にお薦めしたいオプションだ。
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あえて言うなら、3.8リッターのフラット6にもう少し“オーラ”がほしいところだ。専用開発されたスペシャルエンジンが載る日は来るのか?
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レフトハンダーを行く「ケイマンGT4」。ちなみに、ニュルブルクリンク北コースのラップタイムは7分40秒とのことだ。
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サーキットでのスポーツ走行のために、リアロールケージなどが備わる「クラブスポーツパッケージ」が用意される。
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ポルシェ・ケイマンGT4
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『ポルシェ・ケイマンGT4(MR/6MT)【海外試乗記】』の記事ページへ戻る