
1988年2月のマイナーチェンジ後の初代「アルトワークス」。
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1988年2月のマイナーチェンジ後の初代「アルトワークス」。
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1979年「アルト」。発売当初はモノグレードで、ウィンドウウォッシャーは手押しポンプ式でラジオもオプション、左側ドアの鍵穴まで省略するなどコストダウンを徹底していた。エンジンは「フロンテ」用を拡大した水冷2ストローク3気筒539ccだったが、81年に4ストローク直3 SOHC 543ccを追加。どちらも最高出力は28psだった。
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1983年「セルボターボ」。軽規格改定に合わせて「フロンテ クーペ」を拡大したスペシャルティカーが初代「セルボ」。この2代目は、「フロンテ/アルト」をベースとして82年に登場した。直3 SOHC 543ccエンジンは、ターボ装着により29psから40psに出力が増大している。
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1985年「アルトターボ」。ようやく加わった高性能版。直3 SOHC 543ccエンジンはインタークーラーターボと軽初となるEPI(電子制御インジェクション)を備えて44psを発生した。
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1986年「アルト ツインカム12RS」。エアロパーツを装着するなど、内外装ともにグッとスポーティーに仕立てられた。同時にマイナーチェンジした「アルトターボSX」もほぼ同様の内外装を持ち、エンジンもパワーアップ。ツインカム、ターボともにFFとパートタイム4WDが用意された。
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「ツインカム12RS」の直3 DOHC 12バルブ543ccエンジン。圧縮比10.0、EPIを備えて最高出力42ps/7500rpm、最大トルク4.2rpm/6000rpmを発生した。
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1987年「アルトワークスRS-X」。ボディーは平凡な3ドアハッチバックながら、空気を整流しダウンフォースを稼ぐというバックドアスポイラーを含むエアロパーツをフル装備して、Cd値=0.34、Cl値=0.00~-0.02を実現。RS-XはFF仕様である。
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1987年「アルトワークスRS-R」。こちらはフルタイム4WD仕様。内外装ともFFの「RS-X」と同じだが、全高は25mm高い1405mmとなる。車重はRS-Xが610kg、RS-Rが640kgだった。
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「アルトワークス」のエンジン。「ツインカム12RS」用の直3 DOHC 12バルブ543ccに「ターボS/SX」用のインタークーラーターボを加え、最高出力64ps/7500rpm、最大トルク7.3kgm/4000rpmを発生した。ノンターボに比して出力は5割以上、トルクは実に7割以上も増強されたことになる。
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「アルトワークス」のインテリア。メーターの盤面はオレンジ、シートと内張は黒と紫のツートーンという、その性能にふさわしい(?)強烈な配色だった。
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1988年「アルトワークスRS/X」。ノーマル系の角形に対して丸型ヘッドライトの専用マスクを持つ新型ワークス。当初からラインナップに含まれていたため、先代のようなエアロパーツの後付け感は薄れ、カラーリングもおとなしくなった。パワートレインは基本的に先代と同じである。
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先代から受け継いだ丸目を持つ1994年「アルトワークスR」。先代の途中から加えられたワークスRは、フルタイム4WDの「ワークスRS/Z」の装備を簡素化して専用のクロスレシオ5MTを積んだ競技用ベースの受注生産車。エンジンは規格改定後の先代と同じ直3 DOHC 12バルブ658ccターボで、最高出力は自主規制により550cc時代と同じ64psだが、発生回転数は6500rpmに下がり、最大トルクは10.5kgm/3500rpmまで増強されている。
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「アルトワークス」の最終世代となる1998年「アルト・ワークスRS/Z」。エンジンは可変バルブタイミング機構の導入により最大トルクが11.0kgm/3500rpmにアップ。駆動方式は従来通りFFまたはフルタイム4WDだが、前者にはLSDが標準装備となった。
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1台で街乗りからサーキットでのレースまで楽しめるクルマとうたった2001年「KeiスポーツR」。DOHCターボエンジンを積んだ「Keiスポーツ」の5MT、FF車のアクセサリー類を簡素化し、ロールケージ、4点式シートベルト、けん引フックなどを装備していた。
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2002年「Keiワークス」。レカロと共同開発した専用レカロシートを採用するなど装備も充実した、ワークスと名乗る最後のモデル。エンジンは「Keiスポーツ」と同じく可変バルブタイミング機構を持たない直3 DOHC 12バルブターボで、最高出力64ps/6500rpm、最大トルク10.8kgm/3500rpmを発生した。