
-
-
再びよみがえったマイバッハ。メルセデス・ベンツブランドの傘下で、“究極のエクスクルーシブ性”を追求するブランドと再定義された。
-
インテリアのデザインは「Sクラス」に準じる。“コマンドポジション”というほどではないが、運転席の着座位置は高い。
-
6リッターV12 SOHC ツインターボエンジンは「S600ロング」と同様に530psと84.6kgmを発生する。
-
「S600ロング」と比べて全長は210mm、ホイールベースは200mm長い。それに伴いルーフの形状も変更されており、Cピラーにクオーターウィンドウを持つ“6ライト”とされた。
-
試乗車にはシート表皮がセミアニリンレザーとなる「designoスタイルパッケージ」が装着されている。旋回時に自動でシートサポートが強まる「ドライビングダイナミックシート」が標準で備わるほか、一部のSクラスと同様、ホットストーン式マッサージ機能が前席および後席についている。
-
後席の足元は「Sクラス」のロングより16cm長くなっている。ただし、エグゼクティブシートがフルフラットになるほど広くはない。背もたれの最大傾斜角は43.5度。後席の乗員はリアドア開口部より後方に座るので、Cピラーによって“やんごとなきお顔”を世間さまにさらさずに済む。
-
「リアエンターテインメントシステム」も標準装備。セットオプションの「ファーストクラスパッケージ」を選択すると格納式テーブルなどが追加される。
-
銀のシャンパングラスも「ファーストクラスパッケージ」に含まれる。左右後席間に専用のホルダーが用意されている。
-
後席のセンターコンソールにはグラスの“専用台座”があり、走行中に倒れぬよう、ツメで固定できるようになっている。
-
悠然と“泳ぐ”ように進む「メルセデス・マイバッハS600」。なお、メルセデス・マイバッハには4.7リッターV8ツインターボ+9ATの「S550」もある。価格は2200万円。こちらで十分以上であろうことは明白ながら、一番上のモノでなければならない人が世の中にはいる。
-
タイヤサイズは前が245/40R20(写真)、後ろが275/35R20。
-
メーターは「Sクラス」と同じく12.3インチのTFTカラーパネルが用いられている。
-
超ロングホイールベースの恩恵か、高速スタビリティーは4WDのごとし。これだけホイールベースを延ばしていて、全体を違和感なくまとめている。やっぱりデザイン力が高いからでしょう。
-
車重は2390kgで、最小回転半径は6.0m。JC08モード燃費は7.4km/リッターと発表されている。
-
パノラミックスライディングルーフも標準で備わる。ガラスの色を透明からダークブルーに変更できる調光機能付き。(クリックすると色の変化が見られます)
-
「ファーストクラスパッケージ」を選択すると、シャンパングラスに加えクーリングボックス(冷蔵庫)まで用意される。
-
ラゲッジスペースの容量は500リッター(VDA方式)。ただし「ファーストクラスパッケージ」を選択すると、ご覧のとおり冷蔵庫の出っ張りが空間を侵食してしまう。
-
Cピラーに貼られたマイバッハのエンブレム。
-
メルセデス・マイバッハS600
-
『メルセデス・マイバッハS600(FR/7AT)【試乗記】』の記事ページへ戻る