
Honda 歩行アシスト
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Honda 歩行アシスト
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「Honda 歩行アシスト」は腰フレーム、モーター、大腿フレームの3つで構成されている。腰フレームの背中部分には制御コンピューターとバッテリーが収まる。重量は約2.7kg(バッテリーを含む)、モーターの出力は最大トルク4Nm。バッテリー(リチウムイオン電池、22.2V-1Ah)は、一充電で約60分稼働する。
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共同研究者である京都大学大学院医学研究科の大畑光司博士は「脳卒中などの麻痺患者に対するリハビリテーションで最も大事なのは下肢訓練の量を多くすることであり、足を使う機会を与えることが歩行能力の改善につながる」と解説。「Honda 歩行アシスト」は、その、歩行という運動学習を促進するものだと語った。
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写真右から、本田技研工業 取締役 執行役員 汎用パワープロダクツ事業本部長 五十嵐雅行氏、共同研究者の京都大学大学院医学研究科 博士 大畑光司氏、本田技研工業 汎用パワープロダクツ事業本部 歩行アシスト推進ブロック 開発責任者 伊藤寿弘氏。
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「Honda 歩行アシスト」を装着した様子。
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腰フレームの内側。クッションがあるので、機械を装着しているというよりは、腰サポートをしているような感覚だ。
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「Honda 歩行アシスト」の装着は、3つのバックルをとめるだけでとても簡単。座ったままでも装着できる。
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足踏みや、何歩か歩く動作をするとモーターに内蔵された角度センサーが股関節の動きを検知し、その人にあった歩行タイミングでモーターを駆動する。
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階段で試すと、股下の振り出しの誘導(後ろ側から前に押される感覚)と蹴りだしの誘導(前側から後ろに押される感覚)がわかりやすく伝わってきた。
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「Honda 歩行アシスト」は、タブレット端末で歩行モード(追従モード、対称モード、ステップモード)を設定したり、訓練状況や計測結果を比較したりすることができる。また、リアルタイムの計測機能も備わる。
『第305回:ホンダの歩行訓練機器「Honda 歩行アシスト」を体験』の記事ページへ戻る