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ファンの間では「ズィー・オー・シックス」と呼ばれている「コルベットZ06」。ラインナップの中でも特にレースイメージの強いモデルで、現行モデルは2014年のデトロイトショーにおいて、競技専用車「C7.R」とともにお披露目された。
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「Z06」のインテリアには、標準車とは異なる専用のカラースキームが用意されるほか、フラットボトムタイプのステアリングホイールが装備される。
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センタークラスターの下部に備えられた「Z06」のプレート。最高出力と最大トルクを表す「650HORSEPOWER/650LBS FT TORQUE」の文字が書かれている。
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先代モデルの「Z06」がクローズドトップのクーペのみだったのに対し、現行モデルではコンバーチブルも用意されるほか、クーペについても標準グレードと同じくルーフは脱着式となっている。ボディー剛性は、屋根を閉じた状態で60%、開けた状態でも20%、先代モデルより高い。
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空力性能を高めるため、フロントとサイドにはカーボン製のエアロパーツを採用。大きなパワーバルジや空気の流入効率を重視したフロントグリルなども、「Z06」の特徴となっている。
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“C7”世代の「コルベット」の大きな特徴である、センター4本出しのマフラー。ステンレス製のエキゾーストマニホールドを採用するなど、「Z06」ではエキゾーストシステムにも手が加えられている。
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座面や背もたれにスエード調素材を用いた「コンペティションスポーツバケットシート」。
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テスト車はサーキット走行向けの装備をセットにした「Z07パフォーマンスパッケージ」の装着車であり、専用のエアロパーツやブレンボ製のカーボンセラミックブレーキなどが採用されていた。
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トランスミッションには7段MTと8段ATの2種類が設定される。7段MTには、変速時に自動でエンジンの回転数を合わせる機能「アクティブ・レブ・マッチング」が用意されている。
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「Z07パフォーマンスパッケージ」に含まれる3ピース構造のリアスポイラー。クリア素材でできた中央部分はボルト固定式で、高さの調整が可能となっている。
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専用のエアロパーツと張り出したフェンダーが特徴的な「Z06」。標準車と比べ、全長は5mm、全幅は90mm拡大している。
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「LT4」と呼ばれるスーパーチャージャー付き6.2リッターV8 OHVエンジン。各部の素材や工法にもこだわっており、ピストンは鍛造アルミ製、吸気バルブはチタン製、ヘッドは遠心鋳造法で製造されたアルミ製となる。
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軽量化のため、ボンネットフードやルーフパネルにはカーボンファイバーを採用。ドライブシャフトもカーボンファイバー製となっている。
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5種類の走行モードを選べる「ドライバーモードセレクター」とは別に、排気音の大きさなどは「MyLink」の画面から調整することができる。
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「Z06」のシャシーには、磁性流体を用いた電子制御ダンパー「マグネティックライド」や、電子制御LSDが装備されている。
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「Z07パフォーマンスパッケージ」装着車には、通常はサーキット走行向けの「ミシュラン・パイロットスポーツ カップ2」が装備されるが、公道での試乗ということもあり、テスト車には「ミシュラン・パイロットスポーツPS2 ZP」が装着されていた。
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ラゲッジルームについては基本的に標準車と共通。容量は425リッターとなっている(米国仕様)。
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今のところ、日本に導入されている「Z06」はクーペのMT仕様のみ。クーペのAT仕様とコンバーチブルのAT仕様については、2015年冬の発売が予定されている。
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シボレー・コルベットZ06 Z07パフォーマンスパッケージ装着車
『シボレー・コルベットZ06 Z07パッケージ装着車(FR/7MT)【試乗記】』の記事ページへ戻る