「マロニエ・オートストーリー“春”ミーティング2017」の会場から
2017.05.01 画像・写真2017年4月29日、栃木県鹿沼市の出会いの森総合公園およびその周辺で、恒例となった「マロニエ・オートストーリー“春”ミーティング2017」が開かれた。これは全長60kmほどのコースをツーリングした後に、そろってランチを楽しむというもので、数年前から春と秋に開催されている。走り系のイベントではあるが、参加車両にはカーナンバー(ゼッケン)もなければ、スタートも好きな順番で、タイム計測もなし。昼前後にツーリングはゴールを迎え、ランチ(春はバーベキューと決まっている)を味わいつつ仲間と交歓した後は流れ解散となる。参加資格は原則として1984年以前に生産された車両だが、主催者が認めた場合はそれ以降のモデルの出走も許されているため、戦前車から現行モデルまで非常にバラエティー豊かだ。鹿沼市内の風光明媚(めいび)なワインディングロードを主体としたコース設定に加え、気軽に参加できるところも魅力で、常連参加者も少なくない。今回は78台が参加したが、その中からリポーターの目に留まった車両を中心に紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)
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1/21先頭を切ってスタートしたのはボルボ・カー・ジャパン社長の木村隆之氏が乗る1971年「ボルボ1800E」。数台のボルボが続いた。
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2/212台参加した戦前車のうちの1台である1936年「オースチン・セブン」。
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3/212002年「ヴィーマックRD180」。ホンダ製の1.8リッター直4 DOHC 16バルブエンジンを縦置きにミドシップした、日英共同開発の少量生産スポーツカー。
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4/211963年「ロータス・エランS1」。4台参加した初代エランのうち最も古いモデルで、程度もすばらしい。
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5/211974年に登場した「ランボルギーニ・カウンタックLP400」。空力付加物がないプレーンな姿が魅力の初期型である。
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6/21新車のような輝きを放っていた「メルセデス・ベンツ190E 2.5-16エボリューションII」。
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7/21軽登録された1999年「フィアット126」。いわば2代目「フィアット500」をアップデートしたモデルで、この個体はかつてポルスキ・フィアットと呼ばれたポーランド工場製。
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8/21ヌオーバ・チンクエチェントこと2代目「フィアット500」(1959年)と、現行「フィアット500」のランデブー。遠近法を用いてもなお、これだけ大きさが異なる。
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9/211981年「フォルクスワーゲン・タイプ1」。見たところ平凡なビートルだが、年式からわかる人にはわかるように、ドイツ本国製ではなくブラジル工場製。前オーナーがブラジルから持ち込んだ個体だが、昭和53年排出ガス規制が適用されるため、登録が大変だったという。
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10/211968年「フォルクスワーゲン・カルマンギア1600」。60年代に一世を風靡(ふうび)した、「シボレー・コルベア」に端を発するコルベアルックをまとった、通称タイプ3をベースにしたカルマンギア。
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11/211979年「メルセデス・ベンツ450SLC 5.0」。3代目「SL」(R107)のホイールベースを延長した4座の高級クーペ。
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12/21ミケロッティの手になる独特の寄り目スタイルを持つ1966年「トライアンフTR4A」。「MGB」のライバルだった英国製オープン2座スポーツ。
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13/21型式名SR311こと1969年「ダットサン・フェアレディ2000」。後ろに「フォルクスワーゲン・カルマンギア クーペ」が見える。
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14/21CAR GRAPHIC誌1977年2月号の表紙と巻頭を飾った個体そのものという、1975年「アルピーヌA110 1600SI」。
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15/211930年に登場した「アルファ・ロメオ6C 1750グランスポルト ザガート」と2016年「アルファ・ロメオ4C」。90年近い時を隔てた、新旧アルファのスーパースポーツの競演。
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16/21ファンの間ではES30のコードナンバーで呼ばれる1990年「アルファ・ロメオSZ」。SZはスプリント・ザガートの略で、その名のとおりザガートが手がけたスタイリングは超個性的。
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17/21「アルファ・ロメオSZ」を挟んで3台の「アルファ・ロメオ・スパイダー」が連なったスクーデリア・アルファ。
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18/21筆者にとって今回のハイライトだった1969年「ルノー16TS」。1965年にデビューした「16」は、5ドアハッチバックのはしりとなるモデル。16TSはゴルディーニによりクロスフロー化された1.6リッターOHVエンジンを積んだ高性能版である。
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19/21「ルノー16TS」のリアビュー。この個体の前オーナーはフランス本国のオーナーズクラブの会長だったそうで、オリジナル性の高さ、コンディションともにすばらしい。
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20/21フィニッシュ後の風景。手前から「トライアンフ・ヴィテス」、「トライアンフTR4A」、そして2台の「ロータス・エラン」という1960年代の英国車が並んでいる。
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21/21こちらには、(右から)「MGB」、「ランボルギーニ・カウンタックLP400」、そして「ホンダS600クーペ」というランダムな3台が。