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1/222024年の「CES」で発表された「ホンダ0サルーン」。ホンダ0シリーズのフラッグシップを示唆したモデルだ。
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2/22運動性能や乗り心地なども気になる「ホンダ0」シリーズのEVだが、今回はデジタルUX……要するに「その車内で(場合によっては車外でも)どのような体験ができるのか?」に関するリポートである。
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3/22ホンダは「ホンダ0」シリーズに関して、「Thin, Light, and Wise(薄く、軽く、賢く)」というアプローチのもとに開発を推進。独自のE&E(電気/電子)アーキテクチャーを導入するなど、クルマの知能化にも前のめりに取り組んでいる。
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4/22デジタルUXに関しては、オーナーの行動などをもとにAIが学習してクルマを進化・最適化させ、「移動におけるストレスを最小化し、楽しさを最大化する」ことを目標としている。
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5/22「先読みシームレスエントリー」ことドアの自動オープン機能について解説するホンダのスタッフ。写真の展示は車両のBピラーを模したもので、ここに自車側方の状況を監視するカメラが備わっている。
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6/22こちらの画面ではドアの自動オープン機能の作動手順を解説。センサーの情報をもとに、AIが「接近してくる人はオーナーか? クルマに乗り込もうとしているのか?」を判断するという。
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7/22単にドアを開けるだけでなく、荷物を抱えている場合はテールゲートを、赤ちゃんを連れている場合は、チャイルドシートの備わったリアシートのドアを開けてくれる。
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8/22無数のセンサーや高性能ECUが搭載される予定の「ホンダ0」。ホンダでは同ブランドの製品により、世界最速での“全域アイズオフ”を実現するとしている。
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9/22AIアシスタント機能「In-Cabinエージェント」のコーナーでは、AIによる車内・車外の状況認識が、実演を通して解説された。写真は、クルマのインテリアを模した模型に乗り込む、ホンダの実演スタッフ。
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10/22この機能は、AIが車内・車外の状況を認識し、状況にあった提案やサポートを行うというもの。ペットを連れてドライブしていると判断した場合は、ペット可の休憩スポットを教えてくれたり、犬用音楽(?)を提案したりする。
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11/22モニターにはAIによる状況認知が文字化して表示される。実演要員にケンカしてもらったり、犬のぬいぐるみを抱きかかえてもらったりすると(100%正確ではないとはいえ)、それに応じてさまざまに状況を推定して見せた。
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12/22画面にこの表示が出たときは、正直ちょっと怖いものを感じた。AIというものは、浅学な記者が想像するより、ずっと速いペースで進化しているようだ。
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13/22歴代ホンダ車(?)の鼓動をEVで再現するデジタルUXのデモカー。ベースとなるのは、今やちょっと懐かしい「ホンダe」だ。
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14/22デモカーのインストゥルメントパネルはこんな感じ。さっそく「S2000」のエンジン(?)をブン回す。レッドゾーンの位置からして、サンプリングした車両は後期型の2.2リッターモデルか? 高回転域になってカムが切り替わり、音色が変わるのが気持ちいい。
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15/22ボンネットに置かれたペットボトルの水面に注目。この機能では、セレクトされた車種に応じて、実際にクルマが振動するのだ。気合を入れるところ間違ってない? いや、これこそがホンダだ!
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16/22モデルのセレクト画面には「CR-X」や往年のF1マシンなど、“カギ”がかかっていて選べないものも。課金によって各車種のサウンドをダウンロード/アクティベートするサービスを想定しているのだ。
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17/22収録された鼓動(あえてそう呼ばせていただく)のなかには、まさかの「ホンダジェット」のものまであって感動した。
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18/22「ホンダ0」でさまざまなデジタルUXの提供を考えているホンダ。顧客のニーズやクルマの使用環境などの変化に備えるうえでも、“クルマの知能化”は開発の手綱を緩めるわけにはいかない領域なのだ。
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19/22「ホンダ0」シリーズのEVでは、OTAによるアップデートなどにより、クルマに新機能を追加したり、既存の機能を進化させたりできるという。クルマの知能化によって実現されるであろう無数の革新を、随時取り入れることが可能なのだ。
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20/22本田技研工業 電動事業開発本部 BEV開発センターの秋和利祐統括部長。
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21/22「ホンダ0」のデジタルUXを取材していたら、なぜか今はなき「ASIMO」(写真向かって左)を思い出して落涙しそうになった。ユーザー体験が創出する価値というのは、なにも機能だけによるものではないよなぁと感じ入った次第。(写真:本田技研工業)
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22/22会場のエントランスに展示されたコンセプトモデル「ホンダ0サルーン」。ホンダでは2026年に同ブランドの第1号車を市場投入し、2030年までに7車種をラインナップする計画となっている。

堀田 剛資
猫とバイクと文庫本、そして東京多摩地区をこよなく愛するwebCG編集者。好きな言葉は反骨、嫌いな言葉は権威主義。今日もダッジとトライアンフで、奥多摩かいわいをお散歩する。
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