
25回目のハンガリーGPは、レッドブルにとって100戦目、そして優勝したマーク・ウェバーにとっては150戦目の節目にあたる。記念のレースを最良のカタチで終えることができたウェバーは、チャンピオンシップでも首位に返り咲いた。(写真=Red Bull Racing)
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25回目のハンガリーGPは、レッドブルにとって100戦目、そして優勝したマーク・ウェバーにとっては150戦目の節目にあたる。記念のレースを最良のカタチで終えることができたウェバーは、チャンピオンシップでも首位に返り咲いた。(写真=Red Bull Racing)
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路面が汚れている偶数グリッドは不利─予選2位のウェバー(前から3台目)は、同3位のフェルナンド・アロンソ(先頭右)に先を越され、レース序盤は3位を走行。この時点で優勝は最速タイムを連発するトップのセバスチャン・ベッテル(先頭左)かと思われたが、セーフティカー導入で様相は大きく変わった。(写真=Red Bull Racing)
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ウェバー(写真)は、セーフティカーラン中にピットに入らない戦略をとり、爆発的な速さでその作戦を成功させた。今季4勝目は誰よりも多い勝利数だ。(写真=Red Bull Racing)
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前戦ドイツGPのチームオーダー事件の余波は、レッドブルが1周1秒以上速い、という絶望的な状況によりいったんは鳴りを潜めた。フェラーリのフェルナンド・アロンソ(写真前)は、ベッテルのドライブスルーペナルティにも助けられ2位でフィニッシュ。前年のここハンガロリンクで悪夢のような事故に遭ったフェリッペ・マッサ(同後ろ)は、チームメイトを追いかけることができず、4位完走。なおウェバー同様、アロンソもここで150戦目を迎えた。(写真=Ferrari)
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ルノーのルーキーで初のロシア人ドライバー、ビタリー・ペトロフ(写真)は、手強いチームメイト、ロバート・クビサを上回るパフォーマンスを予選、決勝で披露。予選7位から自身最高位の5位でゴールしチーム内外の評判をあげた。クビサは、セーフティカーラン中のピット作業中、ルノーの前方にピットを構えるフォースインディアのエイドリアン・スーティルと接触。この責任を問われ10秒のストップ/ゴーペナルティを受けた後にリタイアした。(写真=Renault)
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ザウバーは、チーム300戦目の記念すべきGPでダブル入賞。ペドロ・デ・ラ・ロサ(写真)は、2006年にここハンガリーで記録した自身唯一のポイント獲得から4年で2度目の得点に成功、7位でフィニッシュした。小林可夢偉は予選でピットレーン信号無視をしでかし5グリッド降格、23位とテールエンダーとしてスタート。レースでは抜きにくいサーキットで健闘し、なんと9位でゴール、今年4回目の入賞を果たした。(写真=Sauber)
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11位完走のミハエル・シューマッハー(写真)。レース終盤、10位の座を守るべく、かつてのチームメイト(であり忠実に仕えるナンバー2)、ルーベンス・バリケロと丁々発止を繰り広げたが、フレッシュタイヤで勢いに乗るバリケロを抑え切れずにいた。残り5周、1コーナー手前でインに飛び込むバリケロに、7度もチャンピオンになったシューマッハーは危険ともとれる幅寄せを行い、ピットウォールにバリケロを追いやった。この行為に対しバリケロは憤慨、レーススチュワードは次戦ベルギーGPで10グリッド降格という厳しい処分を下した。メルセデスのもう1台、ニコ・ロズベルグは、セーフティカーラン中のピット作業でリアタイヤのホイールの締めが不十分なままピットを後にし出口でタイヤ脱落、リタイア。(写真=Mercedes)
『第12戦ハンガリーGP「セーフティカーがもたらした番狂わせ」【F1 2010 続報】』の記事ページへ戻る