
ルーツとなる「鈴木式織機製作所」の店舗を模したエントランス。
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ルーツとなる「鈴木式織機製作所」の店舗を模したエントランス。
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創業者である鈴木道雄(1887-1982年)の胸像。
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スズキの自動車業界における処女作であるバイクモーター「パワーフリーE2」(1952年)。36ccの空冷2ストローク単気筒、最高出力1.0ps/4000rpm。左の胸像は2代目社長の鈴木俊三。
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本格的なオートバイ第1号である「コレダCO」(1954年)。後に2ストロークメーカーとして世界に名を馳せるスズキだが、これは90ccの空冷4ストローク単気筒OHVで、最高出力2.0ps/5000rpmだった。
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四輪車第1号である「スズライトSS」(1955年)。「スズライト」は、スズキの略である「スズ」と「軽量」と「光明」を意味する英語の「LIGHT」の合成語。前輪を駆動するエンジンは、359ccの空冷2ストローク2気筒、最高出力15.1ps/3800rpm。価格は42万円。展示は工場風景を再現したもので、バックのスクリーンには開発ストーリーが流れる。
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「スズライトTL」(1961年)。59年に登場したライトバン「TL」のフェイスリフト版。エンジンは基本的にSS以来のものだが、最高出力は21ps/5500rpmに向上。価格は39万8000円で、輸出も開始された。
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「スズライトTL」のテールゲートを独立したトランクに改めるなどして乗用車とした「スズライト・フロンテTLA」(1962年)。「フロンテ」は「フロンティアスピリット」に、「FF」(前輪駆動)の意味をも込めた造語である。
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「スズライトTL」をはじめ、1960年代の軽四輪および二輪が並ぶ。
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スズキ初の軽トラックである「スズライト・キャリイFB」(1961年)。ドイツのロイトを参考に作られた「スズライトSS」以来のエンジンに代えて、新設計された空冷2ストローク2気筒ツインキャブエンジンをシート下に収めたセミキャブオーバー型トラック。
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フロントサスペンションをリーフリジッドからダブルウィッシュボーンの独立式にするなど改良が施された「スズライト・キャリイL20」(1965年)。展示車両は、当時「斡旋車両」として設定されていた「アサヒビール仕様車」を再現したもの。バックのスクリーン「スズライト・キャリイ劇場」には、60年代のモノクロ写真をベースにCG(コンピュータ・グラフィクス)で制作された映像が流れる。いわばスズキ版『ALWAYS三丁目の夕日』。
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「RM62」。1962年、世界一過酷なレースと言われていたマン島TTレースの50ccクラスで世界GP初優勝を飾り、その年のライダー、メーカー両タイトルを獲得した記念すべきマシン。50ccの空冷2ストローク単気筒、最高出力は9.0ps。右のスーツケースは、当時遠征メンバーが買い揃えて使用していたもの。
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かつて2ストロークエンジンはガソリンにオイルを混ぜた混合燃料が使われていたが、スズキは独自の分離給油機構を開発し、1965年から市販車に採用した。この人形は、「CCI」(Cylinder Crankshaft Injection)と命名された機構のシンボルとして、販売店に置かれたマスコット「CCI坊や」である。