
試乗会場である「湘南サニーサイドマリーナ」。筆者にとって、普段はまったく縁のない場所である。
-
試乗会場である「湘南サニーサイドマリーナ」。筆者にとって、普段はまったく縁のない場所である。
-
今回の主役であるホンダ新型船外機「BF50」。直3エンジンは「立軸型」で、クランクシャフトは垂直方向に位置する。カバーに描かれた一見ウイングマークのようなマークは、「Four Stroke」の「F」の字をデザインしたもの。かつては小型船外機といえば2ストロークが主流だったが、「海を汚してはいけない」という創業者である故・本田宗一郎の信念から、ホンダは1964年の第1号機から一貫して4ストロークのみ(2ストロークはオイルも燃焼するため、汚染原因となりやすい)。
-
3.5リッターV6の「BF225」を2基積んだ「ロバロR260」。このように加速時は船首が水面から完全に浮き上がっている。
-
最大出力225psを発生する、ホンダ船外機のラインナップで最大の「BF225」。「ラグレイト」などに積まれていた3.5リッターV6SOHCユニットをベースとしている。ちなみに全18機種中、下から11番目の「BF75」(75ps)までが船外機専用設計で、次の「BF90」(95ps)から上は自動車用エンジンをベースにモディファイしているそうだ。
-
バンクさせて旋回中の、「BF50」を搭載した「テルヒ・ビッグファン」。ステアリングを握っているのは、小型船舶操縦免許も所有するというレーシングドライバーの松田秀士さん。
-
「テルヒ・ビッグファン」のコクピット。正面に位置するデジタル表示のメーターは左がスピード、右がタコメーターで、「HONDA」ロゴ入りの純正アクセサリー。ステアリング右のスロットルレバーは、この位置がニュートラル(中立)で、上に倒していくと前進、下に倒していくと後退する。レバー頭部左側にあるスイッチは、船外機の角度を変える(前傾・後傾)もの。
-
操縦席からの前方視界のイメージ写真。上がクルージング時、下が加速時で、加速時は船首がリフトアップするため前方が見えにくくなってしまう。
-
船長(左)の指示の下、「テルヒ・ビッグファン」を操縦中の筆者。サングラスのため表情は窺えないが、緊張しまくっているはず。いっぽうこのカットを撮影してくれたホンダの広報スタッフは、手すりにつかまることもなく、余裕で立っている……。
-
「BF50」の価格は78万5400円で、「テルヒ・ビッグファン」の船体も含めたコンプリートの状態で150万円ほどだという。意外とリーズナブルにも思えるが、係留料などの維持費を考えると、やはり簡単に手を出せるホビーではない。
『第67回:モーターボートに乗っちゃった!〜ホンダ新型船外機試乗会に参加』の記事ページへ戻る